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2013/04/01

春の旅行(2)久美浜・天橋立

2日目は城崎から、久美浜を経て、天橋立へ。

久美浜行きは父の希望で。
父は岡山県北(勝田郡奈義町小坂)の出身ですが、江戸時代の一時期、美作は久美浜の配下になったことがあり、どのような町なのか一度訪ねてみたかったとのこと。
私は久美浜という町名も知りませんでした。いまは合併で京丹後市です。

その久美浜の稲葉本家が素晴らしいところでした。

歴史的な建物を背景に、見事なしだれ桜。

Sidarezakura

稲葉家は織田信長の家臣で、廻船業で巨額の富をえた豪商。その館を入場料も駐車料も無料で見学させてくださいます。写真もどうぞお撮りくださいとのこと。
(私、アホなことやってます。。)

Bantou

2階から見えるお庭。

Tuboniwa

母屋ではちょうど数々の雛人形の公開中。
享保年間のお人形。気品のあるお顔です。

Kyohobina

驚かされたのが、8畳間いっぱいに飾られた御殿雛。facebookによると、1日がかりで飾りつけるとか。
お雛さまで一間がつぶれるなんて、庶民には考えられない~~。

Gotenbina

そして、稲葉家の歴史の展示室に心打たれました。
13代目の息子さんたち、稲葉束・喬の兄弟についての資料でした。

弟の喬さんは、広島高等学校(今の広島大学の教養課程に相当)のあと、東京帝大へ。
兄の束さんは、早稲田へ。
二人の子ども時代の家族写真、卒業証書や在学中のクラブや課外活動の写真(山中湖でのスケート、富士山登山)、束さんの結婚式の写真や披露宴の招待状などが展示。

そして二人それぞれが応召出征。
日の丸への寄せ書き。戦時下、稲葉家に備えられた鉄カブトや防毒マスクも展示されています。

最後に二人それぞれの死亡告知書と勲章。
弟の喬さんは、「死の行進」と呼ばれたインパール作戦に従事し、昭和19年6月13日、ビルマで死亡。
兄の束さんは、昭和20年4月19日、米軍の砲撃により、沖縄県西原・我如古(現在の浦添市・宜野湾市)で死亡。戦死の公報は昭和21年になってから届いています。

幸福だった子ども時代、学生時代を見ているだけに、戦争によって突如断ち切られた命の重さと、たった一枚の紙切れで戦死が知らされる酷さ、死後に勲章なんぞ贈られる虚しさを感じさせられました。
家の歴史の展示に兄弟の死を取り上げたところに、稲葉家の方々の癒えぬ深い悲しみと、戦争への抗議・見識が伺われます。

さて、稲葉本家では久美浜の物産も販売されていました。
美味しそうなぼた餅もあって、強烈に心惹かれましたが、おやつには早い時間でパス。ところが帰宅後に口コミを見たら絶品だそう。買っておけばよかった・・。
お土産に購入した丹波黒豆の煎り豆・ざらめ味のが、あとをひく美味しさ。
ここの方々、商売気はまったくなく、心から来客をもてなす感じ。ご親切に色々と声をかけてくださいました。
久美浜、よいところですね。

久美浜から、丹後峰山の金刀比羅神社にも立ち寄り。
狛犬ならぬ、狛猫!

Komaneko1

Komaneko2

Komaneko3

天橋立については、日本三景として厳島との対比など気になりますが、とりあえず行った記録のみ。(色調が違うのは、2日目が曇天、3日目が晴天だったため)。
やっぱり行ってよかった。

Hashidate1

Hashidate2

Akiko

2日目の昼食は、網野・とり松のばらずし。鯖そぼろの甘みが美味でした。

Barazushi

3日目は天橋立から舞鶴へ行き、「金閣寺」の舞台ともなった金剛院を訪ねたのですが、明日から新年度。果してつづきを書く時間があるか??

春の旅行(1)城崎

年度末恒例の旅行をしてきました。
今年は、父の希望で、城崎温泉と天橋立へ。
私もこの歳になるまで行ったことがなく、楽しめました。

1日目 城崎温泉

城崎は、外湯がメインの情緒ある温泉街。
旅館に泊まると、7カ所ある外湯に何度でも入れるカードを渡され、それを持って浴衣で出かけます。カランコロンと下駄の音がして、よい感じ。
写真は、城崎の中心にある一の湯で、朝湯があくのを待っている人たち。

Ichinoyu

日中や夜の城崎の風情もよかったけど、朝湯のあとの清しさは格別。

Asayu

で、城崎といえば、やっぱり志賀直哉の「城崎にて」。
娘の教科書には載っていなくて、読んだこともないとのことだったので、出発前、夕食後に3日かけて朗読して予習しておきました。(私が「城崎にて」、娘が「小僧の神様」を朗読)。

直哉が泊まった三木屋。この玄関屋根に蜂の死骸があったのでしょうか。。

Mikiya_3

城崎文芸館

Kinosakibungeikan

直哉のほか、藤村や与謝野晶子ら、城崎を訪れた文人たちに関する展示がありましたが、作家の写真パネルのほかは、書や本の展示のみで解説があまりなく、ちょっと残念。
花袋も城崎に来ていたようですが、同じく温泉好きだった永代美知代・静雄夫妻は城崎に滞在したことはあったのだろうか? 静雄は兵庫県出身だし、可能性はあるかも。

文芸館の書籍販売コーナーには、《NHK大河ドラマの主人公「新島八重」の最初の夫は出石出身!!》のコピーとともに、『川崎尚之助と八重』という本も置かれていました。
いかにも出来たばかり!という風情の本に、娘曰く、「早く出さなきゃ、死んじゃうもんね」。。

文芸館とセット券で入れる麦わら細工伝承館が、匠の技を紹介していて、意外に楽しめました。
もとは江戸時代に湯治客が宿代の足しに始めたらしい麦わら細工。驚くほど緻密な細工物です。

さてさて、旅の楽しみは、食べ物!

お昼は出石の皿そば。一人前5皿だけど、店内のほとんどの人がおかわり。皿が積まれます。

Sarasoba

夕飯は蟹!
蟹刺し、茹で蟹、焼き蟹、蟹鮨、蟹すきと雑炊・・・。タグ付き、なんて高級品ではなかったけど、美味でした。数年分を食べたかも。。

Kani

で、湯上がりのお楽しみは、温泉プリンとブリュレ! 

Yuagari

旅はつづきます。

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