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2010/07/26

『金閣寺』の舞台化

★ 森田剛で「金閣寺」!宮本亜門が主演指名…三島由紀夫代表作舞台
(スポーツ報知 2010.7.26)

 人気グループ「V6」の森田剛(31)が、作家・三島由紀夫の代表作を舞台化した「金閣寺」に主演することが25日、分かった。演出家の宮本亜門 氏(52)が芸術監督を務め、来年1月にオープンする神奈川芸術劇場のオープニング作品として上演されるもの。森田は役に合わせて丸刈りにし、世界中で知 られている日本文学の金字塔に挑む。

 神奈川の新しい芸術の発信地として、来年1月に横浜・山下町にオープンする神奈川芸術劇場。そのこけら落とし公演の主役という大役を森田が担う。

 「金閣寺」は、昭和の文豪・三島由紀夫の代表作。生来の吃音(きつおん)をコンプレックスに持つ若い僧侶・溝口が金閣に魅せられ、やがて金閣との 関係を絶たれたことに絶望し、最後は放火して消滅させることで、自らの自由を得るというストーリー。宮本氏が芸術監督に就任した際、「日本に焦点を当て、 神奈川から世界へ向けて、日本オリジナルの世界基準の作品を」と考えた結果、頭に浮かんだのが、この作品だった。

 溝口の孤独な感情を表現するには、高いレベルの演技が要求される。宮本氏も「日本文学史上、最もやりがいのある役の一つと言っても過言ではない」 としているが、その難役に森田を指名したのは「常に演技熱心であり、捨て身で役に没頭する」という、舞台への情熱を買ったからだった。

 出演の話を聞いたときには「大変光栄に思いました。と同時に、身の引き締まる思いもありました」と森田。ただ、不安よりも魅力の方がはるかに勝っ ているという。「豊潤な言葉で読み手を魅了する三島の世界で、溝口が何を考え、どう人生を見つめていたのかを深く掘り下げてゆくのは、とても興味がわきま す」。今は一日も早くセリフを頭に入れ、作品の世界を自らの中に描き出すことを楽しみにしている。

 宮本氏も「これから、けいこ場でタッグを組むのが実に楽しみだ。お互い容赦なく、真剣勝負で徹底的に突き進みましょう!」と意欲十分。劇場の“責任者”として、オープニングから全力で取り組んでいくつもりだ。

★V6森田「金閣寺」主演で丸刈り 神奈川芸術劇場こけら落とし公演
(中日スポーツ 2010年7月26日)

 V6森田剛(31)と演出家宮本亜門氏(52)が初タッグを組み、三島由紀夫の不朽の名作に挑むことが25日、分かった。作品は、来年1月29日 に初日を迎える神奈川芸術劇場(横浜市山下町)のこけら落とし公演になる「金閣寺」。言語の障害などでコンプレックスの塊の主人公の僧・溝口役に、森田は 5年ぶりの丸刈り頭で臨む。

 「海外からも注目されている公演で、これが世界で上演されるのも夢ではない」。同劇場の初代芸術監督を務める宮本氏が野望を語る作品。主演を託された森田も「まだけいこは先ですが、少しでも早くセリフを覚えてしまいたい、そんなふうに思っています」と心が躍る様子だ。

 三島文学の中でも名作として名高い「金閣寺」で描かれるのは、溝口が憧憬の念を抱いていた金閣寺に火を放つに至った軌跡。宮本氏は「三島由紀夫 は、映画『炎上』で溝口を演じた市川雷蔵を『君には全く感心した』と褒め、その孤独感の表現に『君の人生から汲み上げたあらゆるものを注ぎ込んだのであら う』と述べている。この溝口は、日本文学史上、最もやりがいのある役の一つと言っても過言ではない」と断言する。

 森田がこれに燃えないわけがない。「豊潤な言葉で読み手を魅了する三島の世界で、溝口が何を考え、どう人生を見つめていたのかを掘り下げていくの はとても興味がわきます。書かれている年齢はかなり近く、自分の実人生と重ね合わせてみることが、そんなに難しくないように思います」と静かに闘志を燃や す。

 また、溝口には「『生きる意味』を捜そうとする孤独な現代の若者と共通性が多い」と宮本氏は指摘する。「常に演技熱心で、捨て身で役に没頭する」と評す森田が体現する溝口の姿から、若者らに自分を見つめ直してほしいようだ。

 共演陣は後日発表される。

◆過去2度の映画化

 三島由紀夫の小説「金閣寺」は、市川雷蔵主演の「炎上」(1958年)、篠田三郎(61)主演の「金閣寺」(76年)で映画化、ドイツでオペラ作 品として上演されている。しかし、その世界観を表現する難しさからか、1957年に新派が舞台化した以外は「あまり例がない」という。

◆4作目の主演舞台 「光栄、身が引き締まる思い」

 森田にとって本作は、「荒神」(05年)、「IZO」(08年)、「血は立ったまま眠っている」(10年)に続き4作目の主演舞台。丸刈りが条件 となるが、「光栄と同時に身の引き締まる思い。日本を代表する作家三島由紀夫の作品を舞台で表現する壮大なプロジェクトのみならず、歴史的事件を考証する ことにもなるから」と意に介していない様子だ。森田の丸刈りは、05年のテレビ朝日系スペシャルドラマ「零のかなたへ~THE WINDS OF  GOD~」以来。

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『金閣寺』が宮本亜門演出で舞台化!
・・ぜひ見たいものですが、チケット取るのが至難なのでしょうね。ファンクラブに入ってないとダメなんてことになると、絶対無理ですが。
一般人でも取れる、あるいは当日券があるとよいのですけど。(まあ1月に上京なんてそもそも無理かもしれませんが)。
(4年前の、野田・作+蜷川・演出+松潤・主演のワルキューレを想起・・)。

それにしても、森田剛クンの雰囲気は、たしかに雷蔵風で、溝口に向いていそう。
とはいえ、溝口は金閣にのみ対峙するるわけではなく、柏木や老師、母、有為子、などとの人間関係のなかで自己を掘り下げ、金閣との関係も変化していくわけで、これら脇を固める役者たちの顔ぶれも気になるところですね。

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コメント

おひさしぶりです。にっちゃんです。
春からドタバタしておりまして、自分のPC前に座る時間がなかなかなかったのですが、そうこうしている間に、先生、本出されて、金閣寺が舞台と、このブログで色々教わりました。
〇年前に中央図書館で勉強会されたことをふと思い出しました。
猛暑です。お体に気をつけてくださいね。

にっちゃんさん、こちらこそお久しぶり! 豪雨のあとは暑い日が続きますね。お元気ですか?
中央図書館の「金閣寺」講座・・・たぶん10年前の三島没後30年だったんじゃないでしょうか。なんだか懐かしいですね。
今年は三島没後40年ですが、私のところにはあまり仕事がきてません(^^;;)。自分でボチボチやっていきます。
また会いたいですね。

プチニュースです。
10/31~11/7先行予約があります。神奈川芸術劇場のHPで会員登録が必要です。ただしチケットは抽選とのことです。

ありがとうございます! メール会員ですね。私も入りました。

あと、この『金閣寺』公演は、松本、博多、名古屋、大阪でも公演があるようです。
http://www.parco-play.com/web/page/information/kinkakuji/
・・・とすると、私は博多か大阪梅田の方がよいかな?
とにかく、1回は見たいものです。

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