こっそり更新・・
先週末、出張したときの夜のお楽しみの記録。
・2010年6月18日~7月4日
・東京芸術劇場小ホール
劇団鹿殺しは初見。いま売り出し中、ということしか知らない。
(授業で触れると、コメントシートに、「鹿殺しは昨年大阪で見ました」と書いた学生が。やはり若い人たちは見ているのね)。
「10周年記念ロングラン公演」とのこと。
劇中歌あり、ダンスありで、現実(現在)と幻想(過去)の世界が交差。
つかこうへいや新感線、あるいは「銀河鉄道の夜」などの既視感あるイメージが織りまぜられつつ、演劇づくりへの夢が演じられる。意外にも抒情的な舞台だった。
・2010年6月20日~8月8日
・東京芸術劇場中ホール
前半は、書道の筆文字の扱い方も面白く、遊眠社時代を彷彿とさせる言葉遊びと明るさ。
書道教室とギリシャ神話が交差する舞台の世界に、後半に向かうにしたがって、過去のあの事件が浮かび上がっていく・・。
やはり遊眠社時代とは決定的に異なり、現代社会に生きる人間の暗部が正面から追求される。
宮沢りえが圧倒的な存在感。太い声で安定感があり、かつ、悲痛な感情が伝わってきた。
・2010年6月17日~7月19日
・シアタートラム
エドワード・オルビー作、千葉哲也演出。
「第一幕 ホームライフ」は堤真一と小泉今日子、「第二幕 動物園物語」は堤と大森南朋の二人芝居。
全く切れているかに見える二つの物語が、同じモチーフを示しているとわかるにつれ、戦慄が走った。性と暴力、狂気。受け手に見えていた堤真一の優柔なキャラクターのあり方をつく物語だったのだ。
小泉今日子の、性的で狂的なセリフもサラリとこなす自然体な演技がよい。
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