青年劇場「族譜」
青年劇場「族譜」
・2007年7月7日19時~ アステールプラザ大ホール
・原作:梶山季之
・脚本・演出:ジェームス三木
子どもコミュニティネットひろしま経由で見る。
昭和15~16年の朝鮮半島の旧家を舞台に、日本の皇民化政策を背景にした創氏改名問題を描く。
強制ではないといいながら、娘の婚約者を投獄し、日本名を持たねば孫たちを国民学校に通学させないといった脅しによって、日本にむしろ友好的だった旧家の当主を追い詰めていく。
朝鮮の子どもたちの遊びが消えて皇民化されていく様がいたましい。
韓国/朝鮮の方々がたくさん来られていたようで、私の前列のおじいさんは時々目を拭いながら見ておられた。
家父長制や婚姻改姓の問題も考えさせられた。
韓国/朝鮮では婚姻によって改姓することはない。当主と姓が異なる妻を登場させず、当主と姓を同じくする娘によって族譜=家名の重みを代弁させたのは、問題を複雑にしないためであっただろうが、日本ではほとんどの女が結婚により改姓する。
改姓強制が当主の自死を招くような問題であるとするならば、婚姻届によって半分の人間に改姓させる重みも共に考えねばならないだろう。
本日(7月8日)は東広島市のサタケメモリアルホールにて公演。
19時から。学生は2000円(当日は+500円)。
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