『三島由紀夫研究』6
鼎書房の『三島由紀夫研究』第6号が刊行されました。
巻頭のインタビューは、戌井市郎さん。先日、戌井さん演出の新派「鹿鳴館」の公演があったばかりでタイムリーな企画。
「喜びの琴」事件や、その後、文学座45周年のときに「鹿鳴館」再演を杉村さんが希望したけど三島夫人が断った話など、興味深い。
そういえば、『芝居日記』所収のインタビューでも、歌右衛門さんが、実は「鹿鳴館」を演じたかったとおっしゃっていて、やはり魅力ある作品なのだなあ、、と思いました。
雑誌の特集は「金閣寺」。(ご迷惑をおかけした拙論も、無事?掲載していただいています。)
やはり三島の代表作としての位置づけは揺るぎないものですが、数年前までとは研究の傾向が様変わりしたのが印象的。『三島由紀夫『金閣寺』作品論集』のときには、後半はほぼ語り論ばかりだったのに、今回は語りを中心に据えた論考はなく、研究の流れを感じました。
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