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2008/06/30

会食

昨夜は、公演で来広した前進座の松涛喜八郎さんを囲んで6人で会食。
松涛さんは大学院時代の1学年後輩にあたり、うちのダンナと同級生。

松涛氏と先輩2人と我が家の3人。(娘も同席させてもらった)。
久々に会っても全然違和感がないのが学生時代の友人。
仲間や先生方の話をしているうちに、あっと言う間に時間が過ぎていく。
旅公演があるから、松涛氏は各地に散らばっている知人たちの消息にも詳しい。
亡くなった方たちの話も。(松涛氏は清原くんの学部時代の同級生で、私が彼の死を知ったのは松涛氏からの連絡によるものだった。)

いまの大学の話などをしていて、学生時代からはるか時がたったことも感じさせられる。
でも他の面々が年相応にふっくらしてきたのに、さすが役者。余計な肉がない。(「なんでそんなに顔がスッキリしてるの?!」と思わず聞いてしまった。学生時代より確実に2回りぐらい小顔に。やはり見られる商売だからか。)

それにしても、大学院出身の役者なんてそんなにいないだろう。そして、20年以上つづけているところがすごい。
松涛氏の専門は漱石だった。『国文学攷』111号に論文も掲載。この論文は「三四郎」だけど、彼が本当にのめり込んで研究していたのは「野分」だった。(やはり変わっている。)
彼があのまま研究を続けていたらと思うと、人の定めって本当に不思議だ。

私は娘といっしょに一足先に失礼したのだけど、家に到着してからカメラを持って行っていたことを思い出すも、後の祭り。。(最近、ボケててこんなことが多い。)
ま、楽しい記憶を焼き付ければいいよね。

2008/06/29

新派「鹿鳴館」

Sinparokumeikan 6月新派公演「鹿鳴館」

・2008年6月6日-29日
・新橋演舞場
・作:三島由紀夫
・演出:戌井市郎
・出演:水谷八重子(影山朝子)、市川團十郎(影山悠敏)、西郷輝彦(清原永之輔)、波乃久里子(草乃)、英太郎(大徳寺季子)ほか

そのうち感想を、、と思っているうちに、もう明日が千秋楽なので、観たという記録だけ。

新派というのは、不思議なお芝居だ。旧派=歌舞伎に対しての新派だけど、新劇からすれば旧劇で、小劇場以降は新劇すら旧劇に見えるいま、歌舞伎や新劇界からの客演によって公演していることからも、とても微妙な位置にある。

團十郎の現代劇を私は初めて観たけど、どこまでも團十郎だった。
團十郎が影山伯爵を演じているというより、我々は、助六の團十郎を見るように、影山伯爵の團十郎を見ているのだ。歌舞伎と同じ演技の質で、当初、影山伯爵のウラのある悪は團十郎に向かないのではないかと思いつつみていたのだけれど、途中からそんなことはどうでもよくなり、影山の團十郎として見ていた。凄まじい存在感。
これに対して、清原の西郷輝彦は典型的な新劇芝居で、リアルに演じていて、両者の芝居は全く異質。とにかくセリフのスピードからして全く違う。團十郎は歌舞伎のまま、間をとる。

二人が同時に登場するのは最終場までないのだけど、それにしても、この異質な芝居がでもその二つが八重子や久里子を間に入れることで並立するところが、面白い。
女形の英太郎も含めて、不思議としか言いようのない芝居の質だけど、華やかで、和装・洋装の着慣れていて、「鹿鳴館」の舞台としては劇団四季のものよりは私は良かったと思う。少なくとも、舞台を見る楽しみがたっぷりとあった。

八重子は朝子を自分の持ち役としており、戯曲の含み持つ、男VS.女の対立劇をじっくりと見ることができた。鹿鳴館の夜会での華やかなダンスシーンをたっぷりと見せてくれたのもよかった。
欲を言えば、最後の伯爵と朝子のダンスをもう少し見たかった。二人が踊り始めて、「ワオ、團十郎のワルツ!」と身を乗り出そうとしたところで幕だもの。

新派120年記念公演ということで、カーテンコールのときに歌舞伎の口上に似た挨拶があり、日替わりの特別ゲストのスピーチも。(私が観た日は、小川真由美がゲストだった)。

2008/06/28

若い力

5~6月と、10~12月は、ほぼ毎土曜日に勤務先の大学院・4年生・3年生の研究発表会が入る。
本日は、大学院研究発表会。M2(博士課程前期=修士2年)8名の発表が、10時から17時前まで。(その後、17時から学部2年生のクラス会)。

週末に行事が続くと疲れるのだけど、今日は近代文学3名の発表が出来もよく、各自の頑張りも如実に見えて、気分も高揚しながら帰宅できた。
漱石、横光、安吾。
もちろん課題も多いのだけど、1年前のM1のときの発表と比べても、また2~3週間前のプレ発表の出来と比べても、驚くほど進歩している。短期間でここまで上げてくるとは。これが若さの力なのだろうなあ。
3人とも自信もついただろうし、課題も見えてきただろう。
まだまだ伸び代がありそうで、修論が楽しみ。
(あんまり褒めて慢心させてはいけないけど、努力した成果が見えるときは教師として本当に嬉しい)。

そして、マスターの学生の研究の進展には、ドクターの学生たちの力が大きく与っている。彼らの存在と発言が、学部生を含めて近代に所属する学生全体への刺激と支えになっている。
いま近代文学はとてもよい回転をしているので、この勢いを保ちたいところ。

問題は私か??
またしても、タイムマネジメント上の危機的状況。今度は来月19日までの間に仕事が集中。
頼まれたばかりで夏休みに準備しようと思っていた発表の要旨を出すように言ってくるわ(早すぎるんじゃないかい?)、原稿の〆切はあるわ、4~5月の超多忙のため後回しにしてもらっていたオムニバスの授業の順番が来るわ、臨時に頼まれた某指導・某打ち合わせ・某問い合わせへの対応も入り、おまけに来週末は調査旅行、再来週末は入試。。
首が回らない。(早めにやれるものもあったのにやっていなかった私が悪いのですけどね)。

ノッテいる学生さんたちの足を、教師が引っ張らないようにせねば。。

2008/06/13

観たい!:「サド侯爵夫人」

アトリエ・ダンカンプロデュース公演
女方:篠井英介×演出:鈴木勝秀シリーズ第2弾
サド侯爵夫人

演出:鈴木勝秀
出演:篠井英介、石井正則、小林高鹿、山本芳樹(Studio Life)、天宮良、加納幸和

【東京公演】
2008年10月17日(金)~26日(日)
東京グローブ座

【松本公演】
2008年11月12日(水)19時
まつもと市民芸術館 主ホール

【水戸公演】
2008年11月23日(日)14時
水戸芸術館 ACM劇場

【北九州公演】
2008年11月2日(日)
北九州芸術劇場 中劇場

【大阪公演】
2008年11月6日(木)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

【金沢公演】
2008年11月17日(月)
金沢市文化ホール

【富山公演】
2008年11月18日(火)
富山県民会館

【新潟公演】
2008年11月20日(木)
りゅーとぴあ新潟市民芸術館・劇場

【名古屋公演】
2008年11月27日(木)
名古屋市青少年文化センター

----

男優だけによる「サド侯爵夫人」ですね。
何と言っても、篠井さんと加納さんが同じ舞台に立つなんて歴史的!

毎度の嘆きですが、広島公演もあるとよいのに・・。
この日程だと、行けるとすると北九州かな。

2008/06/11

映画:実録・連合赤軍-あさま山荘への道程

Renseki 実録・連合赤軍-あさま山荘への道程(みち)-

・監督:若松孝二
・出演:坂井真紀(遠山美枝子)、伴杏里(重信房子)、ARATA(坂口弘)、地曵豪(森恒夫)、並木愛枝(永田洋子)、大西信満(坂東國男)、タモト清嵐(加藤元久)、奥貫薫(あさま山荘管理人)、原田芳雄(ナレーション)ほか

重い。
3時間10分の長尺だったが、長さを感じず見入ってしまった。

1972年の「あさま山荘事件」は、子どもだった私もハッキリと覚えている。
とにかく、学校から帰ってテレビをつけると、どのチャンネルもすべて「あさま山荘」を実況していた。大鉄球が山荘の壁に大きくぶつかり、窓から催涙弾の煙が立ち上がる。

そして、その後に発覚した「総括」という名の仲間同士による凄惨な粛清も。
連日、懸命に新聞を読んだことも覚えている。社会を変革しようとした者たちがなぜこのようなことを、という疑念はずっと残っていた。

若松監督は、そうした彼らの、まさに「あさま山荘までの道程」を、事実を追いながら、しかし目を背けることなく直視して撮っている。
前半は、60年安保闘争・樺美智子の死から、連合赤軍結成までの動きを、ニュース映像をまじえながら紹介。
中盤は、榛名ベースでのすさまじいまでの「総括」の様相を、重信房子の親友だった遠山美枝子の死を軸に。
後半は、仲間たちが次々と逮捕され、あさま山荘に立て籠もった坂口ら5人を、山荘の内側から描いていく。

「狂気」と片づけるのは簡単だ。
リーダーの森恒夫と永田洋子の個人的資質が大きいのは確かだろう。それぞれコンプレックスをかかえもち、集団のなかでリーダーとしての優位性を確認する必要があった。それには誰かを生贄にして、集団で排除するのが簡単だ。そこにさらに、連合赤軍内部における赤軍派と革命左派との2派の、微妙な勢力争いが加わる。
社会から隔絶・孤立したアジトの中で、正常な判断能力は失われ、リーダーの決定に「異議なし!」と言い追従しなければ、次は自分が標的になる。

「総括」とは具体的にどうすることなのか、正解などなく、どんなコトバを口にだしても否定される。
「仲間」だと思っていた者たちにリンチを受け、殺されることがわかるとき、どんなに恐ろしく絶望したことか。

遠く明治の自由民権運動から、つねに反権力運動には、資金獲得のための強奪計画があった。あるいは、内ゲバ。
しかし、ここまで凄惨なリンチがなぜなされたのか。
加藤三兄弟の未成年の末弟が最後に口にしていた「俺たち、みんな、勇気がなかったんだ」というコトバが痛い。

それにしても、役者たちの顔つきが違っていた。今どきの役者とは思えない凄味がある。ギリギリに追い詰められた状況が持たせた目なのだろう。
若松監督の、どうしても撮らなければならないという執念が伝わってきた。
手記などの文字資料とは異なり、映画でしか表現できないものがある。若さの純粋と狂気を描く青春群像としても、1972年にいたる時代の力を想起させるという点でも、映像の力は大きい。

広島では、サロンシネマ1にて、6月13日(金)まで。間に合う方は、ぜひ。

4022503599 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
「実録・連合赤軍」編集委員会+掛川正幸
朝日新聞社  2008-02-20


by G-Tools

↑映画館でパンフ代わりに置いてあったけど、市販もされているもよう。
厚くて、資料としても充実している。重信房子(「なぜ我ではなく君だったのか」)や吉野雅邦の獄中からの寄稿や坂口弘の短歌も載っており、読みふけってしまった。(まだ全部はとても読みきれない)。

私が大学に入った頃には、まだ学内にタテカンやビラがあった。大学院(今の勤務校)では、ヘルメットにマスクをした人たちも残存していた。
「バリケード封鎖列伝」には、私の母校二つの知らなかった歴史も掲載されている。
対して、いまの清潔な大学が目に浮かぶ。学費の値上げや管理の徹底など、ある意味、当時よりも状況はひどくなってきているのに。

「1960-1972 連合赤軍 全記録」には、1970年11月25日の三島事件も記述されている。
左派の動きを含めた時代相抜きに三島の行動を考えることはできない、と映画を見ながら再確認した。もちろん分かりきっていることではあるのだけど。
三島の全共闘に対する《天皇と諸君が一言言ってくれれば、私は喜んで諸君と手をつなぐ》という発言も、昭和40年以降の三島が、かつてエロスの発現として描いた小説「憂国」を意味づけ直し、昭和維新たる二・二六事件を評価して「純粋行為」といった行動へと傾斜していくのも、根っこは同じなのだ。

2008/06/10

ガラスの天井

〔毎日新聞 2008年6月9日 東京夕刊〕

アメリカの選択:大統領選予備選 クリントン氏「女性初」意義を強調 撤退を正式表明 ◇オバマ氏支持

 【ワシントン大治朋子】米大統領選の民主党候補指名争いに敗れたヒラリー・クリントン上院議員(60)は7日、ワシントンでの集会で演説し、選挙戦からの撤退と、指名を確定させたバラク・オバマ上院議員(46)への支持を正式に表明した。クリントン氏は11月の本選挙で民主党として団結して政権奪還に臨む重要性を訴える一方、「いつの日か、私たちはホワイトハウスに女性(大統領)を送り込むだろう」と悔しさをにじませた。

 「女性に最高司令官が務まるのか。私たちはその疑問に答えた。黒人が本当に大統領になれるのか。オバマ氏はそれに答えた」。クリントン氏は指名競争をそう振り返り、「女性初」「黒人初」の挑戦者として、有権者の戸惑いや不安と向き合いながら、「大きな進歩を成し遂げた」と歴史的意義を強調した。

 米国では女性の昇進を阻む、目に見えない壁「ガラスの天井」があると言われる。クリントン氏は自身に投じられた1800万票について、「一番高く、最も硬いガラスの天井を打ち砕くことはできなかったが、1800万のひびを入れた」と評価した。

 一方で、「私は最善の大統領だと思って出馬したが、女性であり、まだそこには障壁や偏見がある」と指摘。選挙戦で受けた女性差別的な報道や撤退圧力などを暗に批判した。クリントン氏はこれまで「女性候補」としての思いを強調しておらず、今回初めて詳しく触れた。

 今後の去就については、12年の次期大統領選への出馬が取りざたされる中、「(女性が大統領を目指す)道は、次の機会では少し容易になる」と述べ、漠然とした「次回」への期待もにじませた。

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