第1回東広島映画祭
映画祭が無事に終了しました。
チケットは完売。1/3はTジョイ東広島での発売で、一般の方々が買ってくださったようです。
盛況で何よりでした。次につながりますね。
久保委員長はじめ、実行委員会のスタッフ16名。大成功で、よかったですね。もう来年以降のことを考えているようです。
私も、他の審査員やスタッフ、サポーターなど、色々な方々と出会えて、また映画も見ることができて、楽しい経験でした。
浜本正機監督。
シルバーグレーの長髪と、独特のファッションがおしゃれ。気さくで、学生たちの夢をサポートしてくださる素敵な方でした。
私のいまの勤務先のご出身だとは伺っていたのですが、専門は東洋史だったとか。同僚と同期だそうです。8年間通って、専門の単位は2単位のみだった、とトークショーで笑わせておられました。
お会いする予習(^_^)として、「ekiden駅伝」を見ていたのですが、駅伝場面の撮影の方法など伺うと、スポーツものを撮るのは大変です。
映画「あかね空」
厚みがあって、人の心理にも迫ってくる映画でした。時代劇の様式美を追求しながら、それを壊そうとする動きも。
内野さんの二役が迫力大。人間の光と影を象徴するような役でした。
梅雀さんは、前進座では善人が多いので悪役を見るのは初めて。悪役とはいってもやわやわしていて、適役でした。
監督のトークでは、台本を書くのに2年間かけたこと、最初は堤真一さん・次に阿部寛さんでかなりのところまで行っていたが配給の都合で先のばしになったこと、豆腐はスタッフが作っていたことなど、楽しく話しておられました。
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あかね空 特別版 (初回限定生産) 内野聖陽.中谷美紀.中村梅雀.勝村政信.泉谷しげる.武田航平.石橋蓮司.岩下志麻 浜本正機 by G-Tools |
ショートフィルム・コンペティション
6本の作品を上映後、壇上で公開審査。
大賞は「スタート」。地元の東広島在住の方の作品で、出演者はみんな中学生。
あとの5作品がすべて大学生・専門学校生の作品で技術的には上の作品も多かったので予想外の結果でしたが、エアギターでのはじけっぷりといい、楽しみながら作っていることが伝わる、とても初々しい作品でした。
あとで受賞された皆さんが控室に来られましたが、フィルムの中の中学生たちが目の前にいるのは不思議な感じ。
来年以降は、出品作品にドキュメンタリーなど、社会を切り取る視点もあるといいですね。
「ジョゼと虎と魚たち」
3本同時上映で好きなのを一本見られる企画。「ゆれる」「かもめ食堂」は封切りと同時に映画館で見ていたので、「ジョゼ」を選択。スクリーンで見られてよかった。
妻夫木聡・池脇千鶴が、好演技。惹かれあい、救い・救われた二人。結局はひるんで逃げ出した男。でもそのことで確実に自立できるようになった女。限界はあるものの、若い一時期の邂逅による人の成長や心理のヒダを、美しい映像で見せてくれました。
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ジョゼと虎と魚たち(通常版) 妻夫木聡 池脇千鶴 上野樹里 by G-Tools |
そして、6時半過ぎに委員長挨拶で終了。本当にお疲れさま。
皆さんと挨拶をして別れ、映画館を出ると、日は昇り、すがすがしい一日の始まり。スタッフたちは、朝8時半から(!)打ち上げだそうで、浜本監督も参加されるとか。
私は今から仕事です。ひととき集まり、
それぞれの方向に散っていく感じがいいなあ。
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» 『ジョゼと虎と魚たち』 [ともぞう絵日記,第1回東広島映画祭]
『ジョゼと虎と魚たち』は、直感チョイスで借りてみたんですが
なかなかどうして面白い映画でした。
ブッキーがあんな大胆な濡れ場やってたなんて知りませんでした。
まさに衝撃映像でした。
こりゃ当時は、そうとう話題になったんだろうなぁ…。
ともぞうは気付かずスルーして過ごしてました。
しかも話の途中まで、池脇千鶴のことを蒼井優だと思って観てました。
失礼極まりねーっス。
ストーリー的には重い話になりがちなところを、大阪のノリと[続きを読む]
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NAGIさん、こんにちは。映画祭、大盛況でよかったですね♪
ところで、『ジョゼ虎…』って、実はあまり好きな映画じゃなかったんですが、先日、吉田秋生さんの『海街diary』を読んでいるうちに、この作品のテーマって『ジョゼ虎』とつながっているのかなと気になりました。
ただ、映画『ジョゼ虎』は、テーマというより「人称」の乱れのようなものが気になって、私はついてけなかったのです。だから、シナリオをもう少し変えて、視点をはっきりさせたらよかったんじゃないかともおもいます。
犬童作品では、『ジョゼ虎』の前につくった『金髪の草原』も、後につくった『メゾン・ド・ヒミコ』もとても好きなんですけど…。
投稿: 闇太郎 | 2007/12/14 01:41
闇太郎さん、お久しぶりです。
「ジョゼ虎」、私にはよかったです。確実に何かを喪失してしまったという最後の涙も、外の世界に触れることを半ば諦めて本で自己形成してきたジョゼが自立したことも。
とにかく妻夫木聡が、『春の雪』より断然はまっていました。
「メゾン・ド・ヒミコ」は私もとても好きです。映画館で観たあとはコーフンしてみんなに触れ回っていたのですが、数カ月前、WOWOで放映しているのを観たときには、なぜかあまりのれませんでした。ちょっと悲しいです。
「海街diary」。闇太郎さんのレビューを拝見して、ぜひ読みたくなりました。
投稿: NAGI | 2007/12/15 17:55