Maneki猫Club「12人のシェイクスピア ロミオvsジュリエット」
・2007年10月25日(木)19:00~
(26日19:00~、27日14:00~、18:00~もあり)
・広島市南区民文化センター スタジオ
・原作:ウィリアム・シェイクスピア
・翻案・演出:みつふじひろあき
・出演:永野光恵、橋村基子、藤岡真由子、久保幸路、里崎亮、新原英人、森新太郎、高野由美子、三浦雨々、藤原正弘、越智良江、佐藤方俊
・劇×魂B.E.a.T.→★(公演案内) ★(動画等)〔公式あらすじより〕
あの永遠の名作「ロミオとジュリエット」が
斬新な名作「ロミオvsジュリエット」に変貌します!
舞台はベローナ
そこは音楽が支配する街
モンタギュー家とキャピレット家の長い長い戦いは
ロックと演歌の戦いでもありました!
そして主役の二人も原作と大きくキャラを変えています
マザコンのロミオと性格ブスのジュリエット!
しかもだれがロミオを演じているのか
だれがジュリエットだったのかもわからなくなるという
世界に類をみない迷宮のシェイクスピア劇!です?
愛の悲劇は、もしかしたら喜劇へと変貌していく……かも!
80年代小劇場のテイスト。というより、そのもの。
ノスタルジーを覚えてしまった。
男女各6人ずつ計12人の役者が、すべてロミオとジュリエットを演ずる。
ロミジュリ専任が男女1名ずつ。あとの役者たちは、乳母や神父などと掛け持ち。
最初、ズラズラと数名のロミオやジュリエットが並んだときには、「みんなが主役」の最近の幼稚園や小学校の学芸会か?などと失礼なことを思ったのだけど、期待はよい方へ裏切られた。
数名の役者が交互にセリフを語ることで、たとえばジュリエットの、ああも思えばこうも思える千々に乱れる心が、とてもうまく表現されていた。役者の個性が役柄の心のゆれにうまく重なっていったのだ。役者の力量に若干の差はあったけれど、特に女優陣はみんなうまくて、個性的で、いい感じ。男優も、ユニークでよかった。
ジュリエットの後追い死で幕だったのはなぜだったのだろう。
二人の死で完結させたかったのかな。
神父が出てきて両家の和解、という原作の結末があるのだろうと思っていたから、ちょっと拍子抜けだった。二人の死の意味づけがほしい気も。
別の場所に感想を書くので、このあたりで。
面白い芝居でした。
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お久しぶりです。
私も観ました♪
どこかで擦れ違ったかもしれませんね。
投稿: なぎさ | 2007/10/30 19:49
なぎささん、お久しぶりです。
ご覧になったのは初日ですか?
私には80年代小劇場演劇そのものとして感じられたのですけど、若い世代のなぎささんがどんなふうに感じられたのか、興味があります。
投稿: NAGI | 2007/10/30 21:36
NAGIさん、トラックバックをありがとうございました。
なかなかしっかりしたお芝居だったと思います。
詳しいご感想を「座々」でお待ちしております。
投稿: ひょうげん舎まるち | 2007/10/30 23:39
まるちさま、こちらこそTBをありがとうございます。
ちゃんとしたレビューになるか心配ですが、楽しんで書かせていただこうと思います。
この芝居は、小劇場全盛期のようなテイストだと思いました。
私が見た初日は、最初のうち音響がもう一つだったのですが、中盤からはよくなっていました。芝居は生ものですね。
投稿: NAGI | 2007/10/31 15:31
観に行ったのは土曜の昼です。
芝居の感想は、音響は私も気になりました(笑)
もっとぶっとんだ作品なのかと思っていましたが予想と違って特に後半からは原作に忠実だったので少し驚きました。なんとなく「ハムレット」と比べてしまいましたが、人数や時間、演出も違うのでテイストはやはり違いました。
シリアスか、ギャグかどちらかに突き抜けてもよかったかなと思いましたが、、、でも基本的には楽しめました^^
投稿: なぎさ | 2007/10/31 22:29