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2007/09/30

茂山狂言会

Shigeyama ★2007/9/29(土)夜の部(18:30-)
 於:アステールプラザ中ホール能舞台
 ・解説:丸石やすし
 ・豆腐小僧(新作狂言):千之丞、千五郎、千三郎 茂、あきら
 ・因幡堂:七五三、あきら
 ・業平餅:千作、正邦、茂、丸石やすし、松本薫、島田洋海、鈴木実

★2007/9/30(日)14:00-
   於:安佐北区民文化センター
  ・解説・ワークショップ:千三郎 茂山正邦 (島田洋海)
  ・福ノ神:千作、松本薫、丸石やすし
    ・栗焼:七五三、正邦
    ・禰宜山伏:千五郎、茂、逸平、千三郎 島田洋海

2日続けて狂言を見て、お腹から笑って、気が晴れました。茂山家の方々の笑顔を拝見させていただくと、こちらも福々しい気持ちになれます。

千三郎さんが出演されなかったのは、やはり残念なことでした。
3月の廿日市公演では、もともと出演予定が無く、それでもおられないと何だかもの足りなかったのですが、今回は出演の予定があってのことですから、配役変更のお知らせを見ても淋しく感じました。

千三郎さんは、千作さんの三男で第二世代でありながら、年齢的には千作さんや千之丞さんの孫にあたる第三世代にも近く、共に新しい活動を続けてこられ、第二世代と第三世代の架け橋のような存在。また可愛く楽しい芸風とともに、頭脳派で話上手という点でも大きな存在だったのだなあと改めて思わされました。
早く復帰していただきたいものです。

1日目夜は、「豆腐小僧」がやはり面白い。娘とダンナは以前の妖怪狂言でも見ていたのですが、私は初見。京極夏彦作の新作ですが、残っていくかもしれません。千之丞さんの豆腐小僧があまりに可愛らしい。
「因幡堂」と「業平餅」は、いずれも〈わわしい女〉が出てくるもの。同じ型の演技が含まれていました。業平餅の、餅の食べ方に娘が大受け。楽しいお芝居です。

2日目の方が、個人個人の見せ場は多かったかも。
「福ノ神」の千作さん。前日の「業平餅」の傘持ではよろけたところもあり、傘を持っておられるのも気の毒な感じだったのですが、今日のは笑い顔も福々しく素敵でした。88歳。いつまでもお元気でいらしてほしいものです。
「焼栗」の七五三さん。少し足の状態がお悪いようでしたが、栗を焼き、食べるあたりの見せ場の所作がとても面白かった。正邦さんは、前日の業平とか、今日の主人とか、上の役が実に合う役者さんで、とくに太く安定した発声が素敵です。
「禰宜山伏」。逸平くんの禰宜は絶妙。ビクビクと震えるところが笑わせます。後見の袴姿は、もう「逸平くん」などと呼べない雰囲気ですが、こういった役柄だと昔の可愛らしさそのまま。山伏が茂さんだったのは意外な役柄でしたが、「~です!」という語尾の強調など笑わせていただきました。島田さんの大黒のニッコリ笑顔も天真爛漫、いい感じでした(本来、あの役を千三郎さんがやるはずだったというのも凄い)。

さて、2日目は、最初に、お楽しみのワークショップがありました。行くときからドキドキ。
出発前になって、娘が「舞台に上がるとは聞いていたけど、お客さんの前でやるなんて思わなかった。出たくない」などと言い出し、慌てましたが、ちゃんと舞台に上がりました。
ワークショップの講師は、千三郎さんに代わって、正邦さん。アシスタントは島田洋海さん。

舞台袖で控え。娘が足袋を履くのに手間取り手伝ってやって出番待ちの椅子に行くと、他の方々が後ろの席に座っていて、残っているのは先頭の椅子二つ。しようがなくそこに座り、順番に出ろと言われて、先頭で舞台に出て行きました。(ダンナは、私が張り切って先頭で出てきたと思ったらしいのですが、実情はそんなところ・・(^^;;))。

舞台は煌々とライトに照らされて客席はほとんど見えません。でも不思議と緊張もせず、本当に楽しめましたし、勉強になりました。

今回のワークショップは狂言の稽古の様子の再現ということで、主人と太郎冠者の二役の練習をしました。主人が名乗り、太郎冠者を呼ぶ、太郎冠者が答える、その発声と動きです。

正邦さんがセリフを言う、それを口移しに練習をする。近代以降、個性がうんぬんされるけど、まず師匠の猿まねをし、そこから工夫をしていくということなのだなあと実感しました。
そして、子音を強調する独特のセリフまわし。なかなか真似できるものではありません。代々伝わる発音と発声。間近で聞く正邦さんの声にしびれました。本当にお腹から出ている、すばらしい発声です。

動きは、腰を落とした構えと、摺り足の歩き方、方向転換や座ってあとの立ち方などを練習。腰を落とした構えは立っているだけでも思ったよりキツク、本番の20分近くをあの構えで過ごす役者さんの体力に感心。
島田さんが簡単そうにやって見せてくれる座って立つ動作も、こちらはギクシャク。
また摺り足も結構難しい。これまた、間近で見る正邦さんの足運びの美しさに見とれました。黄色い狂言足袋が、本当にスッスッと動いていくのです。

ともかく楽しかったです。やみつきになりそう。
ワークショップは、15分の予定が、30分近くも。以前、人が参加しているワークショップを客席から見ていて、こんなのもういいから早く芝居を見せてほしい、と思ったのですが、自分がやってみると、アッという間に過ぎてしまいましたし、とにかく楽しかった。
間近で至芸を見られる喜びもあったし、芝居好きにはこたえられません。教師稼業としても、芸能の師匠の教え方をまねごとだけでも見せていただけたのもよかった。
ワークショップは見るものではなく、出るもの・やるものだ、と実感。
茂山家の狂言のお稽古があったら、ぜひ行きたいなあ。でも、狂言を習える場は広島ではありそうもないし、謡などもよいかも。(以前は、謡なんてやる人の気が知れないと思っていたのに・・)。

ダンナは来年こそ出たいと言っています。(応募ハガキに、セツセツと前年の悔しさを書いて訴えるのだそう)。
娘もいい経験をしたようでした。すっかり親しい気持ちになったみたいで、正邦さんや島田さんが舞台に上がると、名前をつぶやいて嬉しそうにしていました。

大きな声を出して、動いて、見終わったあとは、すっかりお腹ぺこぺこ。しっかり食べて、本当に生きてく元気をいただきました。
ビバ、茂山狂言!
明日からもがんばろう!(単純だ~) 

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コメント

すごく充実した時間だったみたいで、羨ましいです!
さい先生も舞台で発声を学べると良かったですね~、なんて。絵にならない訳じゃないですけど、さい先生が大声を出している絵は想像できません。

私も、せめて映画でも観に行こうかなと思いました!

楽しかったです。
ゆうこさんも来年どうですか? さいさんと師弟で舞台に上がったりして。

茂山家の方々も心痛はおありでしょうに、あの笑顔はたまりません。

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