しょせんはモノさ
年末から歯の矯正を始めていて、2週間に一回、歯科へ通っている。
今日は、歯が動く余地を作るために、前歯の横幅を削ったらしい。あいかわらず麻酔に弱いのか、「軽く麻酔」のはずだったのに、何時間も口のしびれが取れなかった。それに、いまも目の下にチックがはしる。歯医者のイスに1時間半も座りつづけて、よほど疲れたのだろうか。トシだ。
人間ドックで検査を受けてるときにも感じることだけど、口のなかをいじくられていると、人間の身体なんてしょせんモノにすぎないんだなあ、としみじみ思う。
なんだか平成に入ったぐらいからの世相や事件って、人間のカラダはモノにすぎない、という感覚からきてるような気もするのだけど、どうだろう。
レポート採点の続き。
3年生の講義は、後期は、「潮騒」と「雁」。本当はもう一作やる予定で文庫を注文していたのだけど、品切れのため教科書に使える冊数の用意ができなかったと連絡を受けた。メジャーな作品でもよくあること。別の作品も急遽考えはしたものの、「潮騒」の映画を見たり、「雁」と金瓶梅や小青伝との関係なども話していたら、結局、2作で十分だった。
レポートは、毎年、より現代に近い作品が人気なので、「潮騒」で書く学生が多いかな?と予想していたのが、大外れ。「雁」の方が圧倒的に多し。
それにしても、授業で三島と別の作家を組み合わせると、他作家の方にレポートが集中するのはなぜ?? アタシの三島の授業がまずいのか、授業でしゃべりすぎちゃうのか・・・。ナゾだ。
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