8.6登校日
今日は、娘の小学校は全校登校日。
これまで、夏休みの登校日は別の日だったのだが、1カ月ほど前に、今年から8月6日に「平和を祈る集い」を行なうことになったというプリントが配布された。被爆61年めを迎え、原爆に関することが風化している現状をふまえ、「本年度から平和教育の一環として、8月6日を全校登校日とし、戦争や原爆の悲惨さを受け継いでいくとともに、平和な世界を目指していくことの大切さを、子どもたちみんなで考えていきたいと思います。」とのこと。
どうやら広島市教育委員会から、全小中学校で8月6日に集いを開くよう通知があったようだ(「8・6 学校でも集いを 広島市教委」2006.7.14 中国新聞)。
記事によれば、原爆投下の年月日の正解率が、広島ですら半分を切っているという。(遠い昔、東京で大学生活を送っていたとき、周囲の学生たちがあまりに原爆のことを知らないのに驚いたことがあったけど、いまや広島ですらなのね)。
別の記事によれば、長崎市では、「1971年から、8月9日を全校登校日にしている」とのこと(「「8月6日に平和学習を」 広島市が登校呼び掛け」 2006.7.13 共同通信)。広島の取組は遅いけど、遅すぎるということはない。
この登校日。娘に聞いてみると、講堂で校長先生ほかの話を聞いたあと、スクリーンで平和式典の中継が映されたとのこと。見たのは、広島市長の平和宣言と、子どもたちの平和への誓い。(首相ほかの挨拶は割愛だったらしい(^_^;。 ま、毎年、棒読みですから。)
娘は、「(「平和への誓い」を読んだ)子ども代表の女の子は、アメリカで生れて日本で育った子で、アメリカと日本の両方の血が入ってて、そういう子が代表になるのは初めてなんだって」と、説明してくれた。
で、登校日から帰宅するや、夏休みの課題は平和ポスターにすると言って、描き始めた。(新学期までに、平和の絵、交通安全ポスター、アイディア貯金箱、発明、いい歯の思い出作文、のうち一つを選んで創作しないといけないのだ)。
先日のピースキャンプで平和公園に行って記憶が鮮明だったこともあったのだろう、原爆ドームや慰霊碑を、何も見ないで描いていた。
(キャンプは楽しかったようだ。資料館は、「3階が怖かった」と言っていた。何が怖かったのか聞いても、「言うと、怖いのを思い出すから言いたくない」とのこと。それ以外は、平和公園や似島で見たものについて、色々と話してくれたっけ)。
稚拙な作ではあるけれど、説明を聞くと、ポスターの標語や絵に描いたもの一つ一つにも意味がこめられていたことがわかり、少し驚く。キャンプや今日の登校日での学習は、彼女のなかに定着していったようだ。
--
8.6に関してもう一つ。
ひろしま女性学研究所では、8月6日に撮った写真を募集している(ヒロシマ撮れたて展)。すぐに現像したものを、8日からギャラリーf で展示するとのこと。原爆と表現をめぐる面白い試みだと思う。色々な8.6、ヒロシマが見られそうですね。
(ひろしま女性学研究所のホームページも本格的に稼働し始めたようす。とくにstaffめっせーじ。参加できなかったイベントも様子がわかってうれしい。6月のビョン監督イベントの報告もアップされてます)。
« こまつ座「紙屋町さくらホテル」 | トップページ | 出発 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント