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2006/06/19

田口律男『都市テクスト論序説』

4879842400 都市テクスト論序説
田口 律男
松籟社  2006-06

by G-Tools

大学院で一学年上の田口律男さんの単著。
院生時代の研究会、田口さんともう一学年上の遠藤さんが、毎回決まって議論(傍目には口論にしか見えなかったが)をし、私などは二人の議論によって勉強したと言っても過言ではない。

その頃、田口さんが書かれた横光利一の「街の底」論なども、本書にはすっかり趣を新たにして掲載されている。粘りづよく都市テクスト論を構築されつづけ、ついに一書にまとめられた。前田愛の都市空間論の正統な後継者だ。

授業で都市論を紹介すると学生たちの関心は高く、卒論にも応用する学生も出てきている。今後は、この本が基本文献として読み継がれていくことは間違いない。

ただ、田口さんが書いてこられた代表的な論文で本書には入っていないものもあり、まだまだこの分野を発展させていくのだという気概が、「序説」というタイトルに表明されているのだろう。

「あとがき」で触れておられた日本近代文学会での田口さんの初めてのご発表は、私にとっても思い出深い。たしかD1の秋、初めて学会というものに参加した。
身近な先輩が全国学会で発表されたのを目の当たりにして、とにかく刺激を受けた。またそのときのシンポジウムがフェミニズム批評に関するもので、こんな文学の読み方があるのだという驚きが、その後の自分の研究に直結していたのだった。

そんな思い出も含めて、極めて興味深かった。文学研究を志す方にはぜひ読んでほしい、刺激的な本である。

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コメント

ついにでましたか。さっそく入手して読ませていただきますよ。

うちの学生たちに絶大な影響を及ぼした「痴人の愛」論は残念ながら収録されていないのですが(あれを載せなくてもまとまるところがすごい)、「序説」ですから、まだ次を考えておられるのでしょう。

私が個人的に一番ブリリアントだと思っている
「真珠夫人」論も入ってないですね。
でも広島で一緒に読書会をやっている時に読んだ
霜多正次論が含まれたのは僥倖。あれはいい論文ですよ。(本通りの喫茶店の2階で2人でクレオールの話とかしたのも懐かしい)

実家にお送りいただいたようでさっき荷物と一緒に届きました。田口さんありがとうございます。

田口さんの20年間の悪戦苦闘の道のり、これからじっくり確認させていただきます。

そういえば、そちらの大学の全国発表、
田口さんのあとはM重大のO西さんで、次が私ですよね(で、私の後は?)。若いうちに全国に打って出る人が昔から少ないような気がします。

在学中ということだと、そうかもしれませんね。学会に入っていない人も多いですし。
学生たちには、時代が違うし積極的に、とハッパをかけており、論文投稿・掲載は出てきています。

それにしても、田口さんありがとう、とここで書かれましても・・・(^_^;。

確かにここで書いてもしょうがないんですがまあ気持ちの問題として(^ω^;)。ご本人にもメール出しました。

投稿だけでなくいろんなところに進出してもらって。私の今の人脈の半分くらいは学会発表とその論文かが起点になってますから。

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