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2006/02/05

演劇引力廣島「水曜日の食卓」

wednesdaystable

・2006年2月3日(金)19:00-
  上演時間は2時間30分(休憩10分を含む)
・広島アステールプラザ多目的スタジオ
・原案:法眼保/・脚本:恵南牧
・演出:マキノノゾミ
・出演:竹元恵美子(治子)、中井敏哉(太一)、吉本武史(実)、尾上麻喜子(直子)、藤丸範子(ヒロコ)

 ごく普通のサラリーマンの父と専業主婦の母、医大生の息子と聴覚障害をもつ高校生の娘、そして漫画家志望の父の妹。
 ある日、専業主婦だった母が仕事に出ることになる。「うちの娘はどうでもいいのか!」と反対する父。構わないと言いながらも、不安な娘。些細なことをきっかけに、家族はバランスを崩していく。日々の生活の出来事の中で、それぞれが思い、悩み、苦しみ、すれ違いながらもいつものように家族は食卓を囲む。5人家族の、ちょっと切なく、ほんのり温かな物語。
(公式ページより)

広島市文化財団は、柴田英杞氏をスーパーバイザーに、「広島演劇界の活性化」をめざして、講座やプロデュース公演などの演劇ワークショップを、10年前から継続的に行なってきている。
私も鐘下辰男氏・宮田慶子氏・マキノノゾミ氏の戯曲講座や劇評講座などに参加して勉強させていただいたことがあり、観客としてプロデュース公演もけっこう観てきた。講座は、1回が長時間で数回にわたり、かなり本格的で刺激的だった。プロデュース公演も、面白いものもあったし(「法王庁の避妊法」はとてもよかった!)、微妙なものもあったりしたが(一昨年の三島由紀夫作「熱帯樹」は、正直なところ気が遠くなりそうになりながらの観劇だった(^_^;)、とにかく、この市の文化財団の事業が広島の演劇界を、俳優やスタッフも観客も、着実に育てていっているのではないかと思う。

演劇引力廣島の今回の公演も、市の文化財団のプロジェクトの一つである。
全国から創作戯曲のプロットを募集し、大賞作品を、鐘下辰男氏の指導のもとに戯曲化し、それをマキノノゾミ氏の演出でスタッフも役者も広島の劇団関係者たちによって上演する。広島演劇界の活性化と底上げが図られているのだ。

で、「水曜日の食卓」。
私は初日に見たのだけれど、とてもよかった。
戯曲がしっかりと練られている。母親が働きに出てからの49日間の家族の変化を、1週間ごとに食卓という定点のもとに見せていく。それぞれの人物のなかにおきる変化と成長。とくに、劇の最初の時点では甘えていた聴覚障害者の娘の自立のさまが、とても納得できた。
ほのぼのとしていて、ほろりとさせられ、そして見ている者もまっすぐ育っていきたいと思わされる。たとえるならば永井愛の世界に近いかな。

難を言えば、
・長男と居候のヒロコとのハッピーエンドが、二人とも「結婚」というのは安直なのでは?
・いまどき、あんなコテコテの広島弁の家庭があるのか?
・一つの場での照明の変化が極端すぎる。しんみりした場面でしぼりすぎて、明るくしたときとの違和感がある。
といった感じかな。

でも、そんな難も気にならないくらい、役者の芝居も水準が高く、見どころが多い芝居だった。ジェンダーを考える上でもいい素材で、オススメです。
この記事をアップするのが遅くなって、公演も今日でおしまい。
本日(2月5日)14時の公演があります。間に合う方は、ぜひどうぞ。

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