そろそろ年末
学生の卒論の下書きを読む時期になった。また、サンタ問題も再燃してきたし、先日は、実家の親に頼まれて、年賀状の版下をパソコンで作ったりして(自分たちのは、まだ全く手つかず)、そろそろ年末だなあと実感。
年末といえば、各連続ドラマも終りに近づいている。
相変わらずテレビは録画のわが家が家族そろった状態で今クール見ているのは、「花より男子(だんご)」と「野ブタ。をプロデュース」の2本。(あおりをうけて、マジレンジャーは惰性でHD録画はつづけているものの完全にリタイヤ状態。やはり、ハリケンやデカレンほどはまれなかった。夏の劇場版も観に行かず。とにかく子どもが見たいと言わないし。ついに長かった?特撮生活ともオサラバなのか・・。ほかにもいくつか録画している番組はあれども、見ていない。大人のドラマが不作だ)。
花男と野ブタ。は、小3の娘の話だと、クラスでもかなりの子が見ているらしい。
女の子は花より男子で、男の子は野ブタを見ていて、私は両方の話ができる、と言っている。
(しかし、みんな録画組なのか?? 生で見てるとすると、花男は金曜10時からの番組なのだが、11時まで8歳児が起きているのだろうか・・。我が家では考えられない。だいたい、超朝型のダンナがそんな時間まで起きていられない(^_^;)
ま、ともかく、娘は、珍しくオープニングやエンディングも早送りせず見て、両方の主題歌を口ずさんでいる。子どもは早く覚えるなあ。
このところずっと土曜日は仕事だし、日曜も何やかやあるので、録画していた2番組を観るのは、日・月・火の夜あたり(1日1本)。
3人揃ったところで、どっちを先に見るか娘に聞くと、必ず「花より男子」とこたえるわりには、抱き合うシーンとかでは恥ずかしがって毛布をかぶって見ようとしない。半分ぐらいは見てなくて、毛布をかぶったまま「どうなった?」とか聞くところがおかしい。
1話の頃は、両方とも学園ドラマでイジメがモチーフでカブってるなあ、と思っていたが、次第にそれぞれの味が出てきた。
野ブタの方は、原作とは登場人物もかなり変えてあって、1話の中にヒューマンな味がある感じ。(「すいか」の脚本家だと知って納得)。演技意識が張りついてしまっていた主人公が変化していくさまが、とてもいい感じ。
ただ、ずっとひっぱっていた、悪質ないたずらの犯人が明らかになるわ、その彼女が改心しちゃうわで、前回はおいおい最終回じゃないだろうな、、と思ってしまった。いったい次回はどう展開して納めるつもりなのだろう?
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野ブタ。をプロデュース 白岩 玄 河出書房新社 2004-11-20 by G-Tools |
花男の方は、長大な原作に意外に忠実に作っている。
つくしにF4に、こんな関係は現実にあるわけないのだけど、少女マンガの王道!のラブコメ、シンデレラ・ストーリーをみごとに実写化。
脚本も演出も役者も、丁寧に作っている感じがとても伝わってくる。
こっちの方は、次回はいったいどうなるのだろう?というところで前回は終わってしまった。
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花より男子 Vol.10 完全版 (10) 神尾 葉子 集英社 2005-11-25 by G-Tools |
ところで、髪形までソックリにして熱演している道明寺の松本潤は、舞台にも出ていたんだ。そろそろ2005年の回顧があちこちで出ていて、読売の演劇回顧(見たかった舞台が多い。「近代能楽集」とラティガンぐらいしか見てないよ(;_;)。そういえば、こないだ観た「ダブリンの鐘つきカビ人間」のレビューをまだ書いてなかった・・)に名前が出ていてびっくりした。
ごくせん1(娘は、ごくせんの慎と道明寺が同じ人だとわからなかったようだ)、きみはペット(モモ!)、東京タワー、と全く違った役柄をこなしていて、表情演技がいいので、映像向きかと思っていましたよ。(「春の雪」の清顕は、妻夫木で不満はないのだが、と言うか、ナルシスで繊細で俺様なところもあって熱情も見せる美しき二十歳の華族の役がピッタリはまる若い男優が思い浮かばなかったのだが、このアイドルとは思えぬ意外な演技力をまのあたりにすると、松潤でも観たかった気がする)。
でも、舞台もいけるのだったら、三島演劇をこの人で見てみたいなあ。
『近代能楽集』だと「邯鄲」「卒塔婆小町」「弱法師」あたりか。(こうして挙げてみると、さすがに蜷川さん、男優を生かす曲目ばかり選んでる)。
「弱法師」はあまりに藤原竜也のイメージが強いので、「邯鄲」か「卒塔婆小町」。やっぱり「卒塔婆小町」の詩人がいいかな。鈴木裕美とか、宮田慶子、渡辺えり子といった女性演出家で見てみたい。老婆=小町は、男優なら、平幹。あるいは、橋爪功とか面白そう。女優なら、夏木マリで決まりでしょう。(白石加代子の老婆も見てみたいけど、松潤との組み合わせなら、夏木マリだな)。
・・・なーんて、架空のキャスト想像して逃避なんぞしてる場合ではない。
論文の 〆切近し 年の暮れ。
ともかく、花男も野ブタ。も、残すところ、あと1回だけ。楽しみなような、淋しいような、師走の今日この頃であります。
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