「ブラウニング・バージョン」
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テレンス・ラティガン3作連続公演のうち
「ブラウニング・バージョン」
・2005年10月22日(土)19:00
・俳優座劇場
・演出:鈴木裕美
・出演:浅野和之、内田春菊、今井朋彦、岡田正、池上リョヲマ、一戸奈美、佐藤祐基
パブリック・スクールの校内にある教職員住宅の一室。夏休みを控えた、終業式の前日。教師で、古典学者のアンドルウ・クロッカー・ハリスは、心臓病のため明日でこの学校を去ることになっている。アンドルウは人に好かれる性質ではなかった。彼は、教師としても、妻ミリーとの夫婦生活においても、自分が落伍者であるということを認めていた。そんなアンドルウに、生徒や同僚、校長や新任教師、様々な人々が挨拶に訪れる。それは、いつも冷静な彼の心を激しく揺さぶるものだった。 (公式HPより)
とりあえず、「観た」という記録だけを。最前列での観劇。
よくできた脚本。二重三重のしかけがあり、最後になってそれがつながっていく。
こちらも教師なので、見ていて身につまされた。教壇を去るとき、私はどうなのだろう。
パンフレットによると、ラティガンはゲイだったとか。
ホモソーシャルな関係が散見されたのは、それゆえか。
鈴木裕美は、そこだけに収斂させないように、ともすれば悪役になりがちなミリー(内田春菊)の内面も描こうとしていた。
浅野和之が、不器用で融通がきかない外見の下のナイーブな主人公を演じ、今井朋彦とのコンビもよい。
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