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2005/08/03

聴講

助手?を兼ねて、加納実紀代先生の集中講義を聴講させてもらっている。

とにかくパワフル。
全体テーマが、《日本近代におけるジェンダー秩序の形成過程》であり、ジェンダー・女性史の基本を広島の個別性と絡めながら講じていかれる。
新設科目なのだし、どうせなら必修にすればよかったのに。
2年次でこの授業を全員が受講していれば、哲史文、どの分野の学生であっても、この後の応用がいかようにもきくだろう。そのくらい、すごい。

近代社会ではあらゆることに法的・歴史的根拠がある、という前提のもとに、法が制定される背後にある為政者の思想・思惑と制定の経過をさぐり、ジェンダー秩序が構築されていく過程を追求していく、その手際。
次々と学生たちの、常識がくつがえされていく。
決してトリッキーなものではなく、丁寧に、でもパワフルに。
授業を受けるのがこんなに楽しいなんて。(いつも吐き出してばかりいる反動かもしれないけど)

一方、現在、世界で起きていること・問題になっていることに無関心では困る。あなたたちが生きている・生きていく上で、自分のこととして受けとめてほしい。現在の問題と、あなたたちが大学の中で学んでいることを、常にフィードバックすべきだ、という強いメッセージも投げかけられる。
もう一つは、メディアリテラシーの重要性。大学教育を受けている者として、メディアを批判する視点を持つべきだ、メディアや体制が出してくる枠組みを疑うラディカルな姿勢をもってほしい、というメッセージ。
学問的な正しさを追求し、譲れない線を毅然として護持しながら、しかし、たおやかな柔軟さも併せ持っている。

授業の方は、感想カードに書かれた質問にも丁寧に答えられ、時間がいくらあっても足りない、という感じで進行中。
ずっと講義がつづいていたのだけど、今日は午後から、趣をかえて、山代巴『荷車の歌』の映画を観る。感想を提出し、明日の朝は、その話し合いから。

せっかくの貴重な機会。学生も、しっかりと食らいついていってほしいなあ。
私自身も、授業内容もだけど、学問に対する姿勢や教授法も含めて、学ばせていただいている。

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コメント

星野智幸さんのエッセイ「娘たちよ、父を殺せ!」。彼の新作『在日ヲロシア人の悲劇』の執筆動機だそうです。
これと大塚英志さんの『COMICS 新現実』
の編集方針(おたくの系譜学)とを比べてみると面白い。ジェンダーと家族という観点からも面白いでしょう。
http://www.hoshinot.jp/wrusian.html

「ジェンダーと家族」、どうぞおやりになってくださいませ(^_^)。

星野さんのは目がチカチカしてちゃんと読んでませんが、(段落の間にスペースを開ければ、ついでに行間ももうちょっと開ければ、もっと読みやすくなるのにね)、いまさら「娘たち」のなすべきことをあなた(星野さん)に教えてもらわなくても・・・という気がしました。
子どもであるご自分だの、50代の父の問題だの、要するに男の問題を存分に追求してくださいませ、、という気分です。

昨日、久々に学生だとか研究会だとか以外の人たちと飲んだ上に、今日は8・6だというに、午後から、前期末修了生の修論の要旨発表会で出校して、少々お疲れ気味です。すみません。

お疲れ様です。

ええ、いつかはやらせていただきます。
(三島でやるかどうかはともかく)

星野さんのは「40男の決意表明」ですから
別段誰かに「教えて」いるわけでもないでしょう。彼個人の問題意識で動いているわけですから。これは大塚さんも同じこと。ジェンダーの問題を流行でやることのほうがよほどおかしいわけで。

新潮の10月号に星野さん、松浦理恵子さん
桐野夏生さんで「文学にとって魂とは何か」という対話が載るそうです。星野さんの発言は松浦さんの発言「-「80年代から90年代にかけて、文学が魂や内面やテーマといったものを抑圧してきた側面があることを、強い口調で(松浦さんが)指摘した。特に、女性作家の書くものについて」-に示唆されているみたいです。(7月9日の日記)
http://www.hoshinot.jp/diary.html

昨日は台北まで行って「さる研究者」と会ってきました。少しくたびれております。

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