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2005/08/31

Holiday!!

aizome

3日間とれる夏季特別休暇というのを使って、九州に出かけてました。(⇒右下マイフォトに写真をup)。

写真は、藍染め体験をしているところ。
白い布を、結びコブ作ったり輪ゴムでくくったりしたあと、藍液につけ、引き出して空気にさらして、、を7回ぐらい繰り返す。きれいな色と模様のバンダナになったよ。

さて、今日は、娘の夏休み最後の日。
あゆみ(=通知表、印を押して)、夏休み帳、課題の絵、作文、図書の本2冊、雑巾2枚、紙ゴミ袋3枚、ビニール袋3枚、シューズ、筆記用具・生活ノート、国語の用意……。明日の準備もOK!

2005/08/27

劇団うりんこ「弟の戦争-GULF-」 

otouto0

●2005年8月26日(金)18:30-20:30
●広島市南区民文化センター
●原作:ロバート・ウエストール、訳:島次郎
●脚本・演出:鐘下辰男
●中嶋稔(トム)、長谷川真由(フィギス(アンディ))、西尾栄儀(父親)、青山知代佳(母親)、三雲一三(ラシード)

子どもコミュニティネットひろしま(旧おやこ劇場)の例会で、劇団うりんこの「弟の戦争」を見る。うちはキッズシアター(低学年)会員なのだけど、ユースシアター(高学年)例会のこの作品はぜひ見たくて、乗り入れで鑑賞。
重い作品で、娘にとってはかなりきつかったと思うけど、でも、見てよかった。

続きを読む "劇団うりんこ「弟の戦争-GULF-」 " »

2005/08/21

茂山狂言会

kyougen2005

茂山狂言会鑑賞会
★2005年8月20日(土)夜の部  18:30~
★広島アステールプラザ中ホール能舞台

・解説 茂山千三郎
佐渡狐(さどぎつね) 茂山 茂、茂山逸平、茂山千作  
・柑子(こうじ) 茂山千三郎、松本 薫
・千切木(ちぎりき) 茂山千之丞、丸石やすし、茂山正邦、茂山あきら、 茂山逸平、島田洋海、茂山 茂、茂山千五郎、茂山七五三

--
さて、ダンナや娘は小千谷でシェイクスピアを見たようだけど、私の方も、昨夜は狂言を拝見。

茂山家の方々のパワーはほんとうにすごい。
先月末に子ども狂言で来広されてから、20日で再び広島公演。ここ数年、毎年2~3度は公演があるので、すっかりお馴染みさん、というか、知り合い気分。

最初の解説は、今回も千三郎さん
プログラムの組み方から話を始められ、時間配分とともに曲の重さを勘案しながら組むということを、昼の部・夜の部を例に話される。つづいて、能と比較しながら、名乗りや道行を楽しく解説。「今、お話したことは、ロビーで販売している本(『狂言お作法』)の116ページに書いてあります」、、なんてちゃっかり宣伝を入れて笑わせながら、軽妙なお話。
本当にうまいなあ。教壇に立てば、名講義だ。千三郎さんのお話だけ、もっとまとまって聞きたいぐらい。

4835609204 狂言お作法
ぴあ  2004-03


by G-Tools

佐渡狐」は、第一世代の千作、第三世代の茂・逸平の競演。
千作さんが登場されたときには、お奏者の長袴を扱うのに足許がおぼつかない感じで、大丈夫か、と心配したのだが、声を発するや、さすがの貫祿。
若手との舞台にたつのが楽しくて仕方がないという様子。茂さんたちも、こうやって吸収していくんだろうな。
それにしても、佐渡には、本当に狐はいないのかな? 佐渡出身のダンナに聞いてみなくちゃ・・。

柑子」は、大爆笑。主人から預かったみかんを食べてしまった言い訳をあれこれする太郎冠者。まさか、平家物語の俊寛僧都の島流しまで言い訳に使うとは・・。千三郎さんの言い訳ぶりと、薫さんの主人のだまされ方と、もうおかしくて涙が出そう。
でも、え?  もう終り?というくらい短いお話。
一曲目と三曲目がやや重い話なので、二曲目は軽く組んでみた、と、最初に千三郎さんが解説で言われていた意味がよーくわかった次第。

千切木」は、太郎を総勢7人がやっつけるところが、ずらっと役者さんがいならぶのだもの、大迫力。また、女房の威勢のよさも面白い。先日の「濯ぎ川」もそうだったけど、狂言に出てくる女の人たちって、まさに「わわしい女」。中世の庶民層て、今昔物語の女性たちもそうだけど、元気がよかったんだろうね。夫婦関係がとてもコミカル。

あっというまの二時間で、堪能しました。
なんとかして狂言の学校公演ができないかなあ。
能楽(能・狂言)・文楽・歌舞伎といった古典芸能を一度も見ることなく、文学部を卒業する。あるいは、国語の教員になる。それはやはり残念なことで、在学中に触れる機会がほしいなあ。
また、留学生にも、ぜひ。せっかく日本に来ても、広島では見る機会が少なかったり、チケット代がかかったり、ということで、伝統芸能にまったく触れないまま帰国しちゃうのはあまりにももったいない。何とか機会が作れないものか・・。

数年前、前任校に勤めていたころ、広島の信用金庫が企業メセナの一つとして「青少年のための能楽鑑賞教室」を開き、市内の大学・短大の国文学科学生を招待してくれたことがあった。狂言の「附子」・能の「土蜘蛛」という初めて見る学生たちにもわかりやすい演目だった。参加したなかには、その後、狂言に夢中になった学生もいる。
そういう機会がまたあればよいが、なければ大学独自でなんとかならないかなあ。。
そして、そのときには、ぜひ千三郎さんの解説入りでね(^_-)

それにしても、しばらく能を見ていない。茂山狂言会の方々と同じぐらい、広島でもお能拝見できるとよいのだけど。

ところで、観劇前に、前任校の卒業生にパッタリ会う。卒業以来、会うのは初めて。おばあちゃんと一緒に、見に来たんだって。時間がなくてあんまり話せなかったけど、焼き増ししたまま渡し忘れてた大学祭のときの写真(もう2年前だよ)、そのうち送るからね~。
アステール中ホールで伝統芸能がかかると、ほぼ必ずといっていいくらい、学生さん・元学生さんに遇う。これまた楽しみ。

---
〔2005.8.23追記〕
「“メセナ”って何?」という質問メールをもらいました。
企業が「社会貢献の一環として行う芸術文化支援」の意で、すでにかなり浸透した言葉だと思うのですが、リンクを貼っておきます。
企業メセナ協議会の「メセナとは」

新潟で地震

新潟で地震が起きたとか。
昼前に、新潟に帰省中のダンナから電話がかかってきて、大丈夫だから、心配しなくていい、とのこと。
私は地震が起きたことも知らなかったので、あわててニュースを見る。大きな被害はなかったようなので、よかった。
被害にあわれた方には、お見舞い申し上げます。

ダンナと娘、おばあちゃんは、ちょうど小千谷に遊びに来ていたときに地震にあったらしい。震源地近く、震度5じゃん。
ま、大丈夫だということなので、安心はしたけど。

小千谷で、今から子供のためのシェイクスピアカンパニーを見るんだって。
以前に、しのぶの演劇レピューさんで好評だったので、新潟に行くと言っていたダンナに知らせておいたのだ。そのときは、小千谷か、ちょっと遠いな、なんて言ってたのだけど、やっぱり見に行くのね。うらやましい・・。娘の感想を聞くのが楽しみだ。

昨日のうちに小千谷に行き、昨夜は花火を見たんだって。夏だなあ。。新潟って、夏の間、毎日どこかで花火大会があるすごいところなのだ! 
とっても大っきな花火で、「日本一~」て言って見たよ、と電話で娘が話していた。
(尺玉を競い合う土地柄だもの。そりゃ大きな花火だよ。広島辺のしか見たことない娘にとっては驚きだろう)。

ともかく、地震には十分に気をつけて!
明日、無事に広島に帰ってきてほしいな。

--
〔夜・追記〕
娘からしょっちゅう電話がかかってくる。
無事に小千谷から新潟市内の義母宅に戻ったようだ。
地震のことを尋ねると、恐かったー、と言っていた。昼前、小千谷のラーメン屋さんにいたところで地震にあい、娘はテーブルの下にもぐりこんだのだそう。ダンナの方は、水の入ったコップをおさえ、上にあるテレビが落ちてくるんじゃないかと気が気じゃなかったらしい。
ともかく3人が無事だし、地震自体もさほどの被害じゃなくて何より。

2005/08/20

「憂国」DVDつづき

先日の三島由紀夫ニュースの続報。
「憂国」DVD化にいたる事情が明らかに。

読売オンライン
エキサイト(共同通信)

それにしても、「会計日記」のときにも書いたけど、情報を小出しにして、期待をつないでいくなんざ、新潮社のリークの仕方はうまいなあ。。

類似の記事が、今朝(2005.8.20)の中国新聞にも掲載されていた。微妙に共同通信版とも違うし、web上に出ていないので、以下に引用しておきます。

三島「憂国」フィルム発見
割腹を予感させる監督・主演映画
妻、自宅に保管
来春にもDVD化

作家の三島由紀夫(一九二五~七〇年)が自らの小説を基に監督、主演などを務めた映画「憂国」(六六年公開)のネガフィルムが東京都大田区の三島邸から見つかったことが十九日、分かった。

〔顔写真:「三島由紀夫」のキャプション〕

  三島が陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺することを予告したような内容の“幻”の作品で、新潮社が刊行している「決定版  三島由紀夫全集」(全四十二巻)の別巻として、来春DVD化される予定。

  「憂国」はモノクロ、約三十分の短編。三島が選んだワーグナーなどの音楽で物語が進行し、二・二六事件をめぐり中尉が切腹する場面がある。

  三島と共同で製作に当たった藤井浩明プロデューサーによると、三島が自決した翌年にあたる七一年、瑤子夫人(九五年死去)の要望で上映用のプリントは回収され焼却された。しかし、藤井氏がネガフィルムだけは保存するよう瑤子夫人に頼んだため、茶箱に入れ三島邸に保管された。瑤子夫人が亡くなった後の九六年、藤井氏が三島邸の倉庫で捜し出した。

  藤井氏は「保存状態はほぼ完ぺきで、運命的なものを感じる。海賊版がネットオークションなどで出回っていて粗悪な画面だったので、いずれ発表しなくてはいけないと思っていた」と話している。

自殺を解釈する鍵
映画評論家の佐藤忠男さんの話
「憂国」は三島由紀夫の死に方を予告したような内容で、短編ながら劇場公開時は大ヒットした。三島本人が主演していて、本気でやっているかと思えば、芝居がかっているところもある。その本気と芝居っ気の間に、見ていて割り切れないものを感じる。三島の割腹自殺を解釈する鍵が含まれていると思う。

FIRST ANNIVERSARY!

anniversaryブログを始めて、今日でちょうど1年。
ちなみに記念すべき最初の記事はこれ。初々しい・・。

記事数が188だから、だいたい2日に1本ぐらいかな。
でも、更新頻度にすごくムラがある。
もう何年も毎日、掲示板に子どもの言葉を書き続けているダンナをホント尊敬しちゃう。コツコツタイプだなあ。でもまあ、私はこんな感じでムリせずやっていこう。

軽い気持ちで始めたので、こんなに続くとは思わなかった。blogは更新が面倒じゃないからだろう。
項目ごとに違うブログに分けようか、、と思ったこともあったけど、手を広げる余裕もないし、色々アリの「小箱」詰め合わせ状態でも何とかなるのもblogのよいところ。

ともかく、伝えたいこと、書きたいことをいつでも発表できる場を持っているのは安らかな気分。
コメントやトラックバックのシステムも(とくにTB)まさに網目上につながるネットの特性をフルに生かしていると思う。コメントやTBしていただいて知ったサイトさんによって、世界が広がったよ。
これまで、あまりこちらからTB等していなかったので、これからはもうちょっと積極的に連繋していきたいな。

それでは皆さま、これからもご贔屓のほど、御願いたてまつりまする!

2005/08/19

久々の一人暮らし

今朝、ダンナと娘が、ダンナの実家・新潟へ帰省した。
私は今回はパス。
広島西飛行場-新潟空港のJ-AIR直行便が今春なくなってしまったため、新幹線で大阪まで出てから、飛行機(伊丹-新潟)に乗り換えての帰省。娘は新幹線に乗る機会が少ないから喜んだだろうけど、ダンナは疲れただろうな。
二人は今頃、おばあちゃんと一緒に、新潟のおいしいご飯を食べてるはず。ダンナは酔っぱらって、ひっくり返っていることでせう。

私の方は、今日の午前中は、前期末修了生3名の修論口頭試問。午後は会議。
で、ただいま残業?中。出さなきゃいけない書類を書いたり、途中になっていたレポートの採点(まだ終わってなかった・・。人数多いし、力作で読むのに時間がかかる)などなど。

久々の一人だし、映画でも見て帰ろうかな~、と思ったのだけど、あんまりこれというのもないし、明日も狂言を見に行くし、ま、今日は学校でたまったお仕事をしておりまする。(寂しすぎる人生だろうか・・)。
さきほど、生協で、カツカレー+ヨーグルトサラダ(カロリー、高っ!)の夕飯も済ませてきたところ。食べすぎて腹苦しい。ミニカレーにしておけばよかった。。
でも、夏休み中だけど、食堂は学生でいっぱいだし、建物にも灯がついている部屋が多い。みんな熱心だなあ。(て、何してるか、わからないか)。

ところで、午後、この3月の卒業生が修士の出願書類を出すついでに研究室を訪ねてくれた。仕事をやめてのチャレンジ、がんばってほしいなあ。
卒業生の近況を聞くと、掲示板の存在を教えてくれた。私が見てもいいの?と言いつつ、ちょこっとのぞいてみる。みんな元気そう。ハンドルネームがわからない人もいるけど、それもまたよろし。
それと、彼女から、うれしい話も聞かせてもらう。若いっていいなあ(^_^)

2005/08/18

耳について離れない・・・

ここ数日、ルパン三世のテーマ曲が耳について離れない・・・

娘が通っている音楽教室では、毎年10月にコンサートがあって、同レベルの子が数人ずつグループを組んで、エレクトーンで演奏する。(ユニット名も決めて、おそろいのユニフォームで登場するきまり。キラキラの衣装を手作りしましょうよ!なんていう、ヒマではりきったお母さんたちが多いグループじゃなければいいのだが・・。去年は、白のTシャツにジーパン、好きな色のパンダナで、というアバウトなグループでほんとによかった!  ちなみに去年の曲は「ドレミの歌」)。

先日、今年の曲はこれだって、と、「ルパン三世’78」の楽譜を持ち帰った。
先生が編曲した楽譜は4パートまであって、娘は2パート。順繰りに主旋律の担当が動き、各パートに聞かせ所がある。
ちょっとピアノで弾いてみて、親の方は、おー、懐かしい~、すごい、カッコイイ、これ弾くんだ!なんて盛り上げようとしたのだが、子どもは、難しいよー、わかんない、見たことも聴いたこともない、と表情が暗い。そうか、ルパン三世なんて知らないんだよね。

じゃあ、まずはこれでしょう!と、DVD鑑賞。

B00005HTQX ルパン三世 - カリオストロの城
山田康雄 モンキー・パンチ
ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント  2001-04-26

by G-Tools

久々だなあ。クラリスの声に、ダンナと二人で、ナウシカ~、しょくぱんまんさま~、と声援。テレビの映画放映の定番で、以前には何回も見たことがあり、あちこちの場面に記憶がある。
もちろん娘にとっては初めてのルパン三世体験。なんだかすっかり夢中になって見ておりました。ルパンは面白くていい人だと認識したようで、この映画はテレビ版とキャラがちょっと違うかな。

が、肝心のテーマ曲そのものはこの映画では流れなかった!
で、CDを探しにレンタル店へ。
ほんと知らなかったけど、ルパン三世ってものすごく大量に出ているのね。どれがいいのかよくわからないから、てきとーにテーマと書いてあるのを2枚借りて帰って聴いてみると、これまたかなりアレンジされてて(面白かったけど)、子どもに聞かせたかったオリジナルなテーマ曲そのものではない。
やり直し。

結局、こちらを購入。

B00005EMZL 「ルパン三世」テーマ・コレクション
アニメ・サントラ You & The Explosion Band
コロムビアミュージックエンタテインメント  1991-12-21

by G-Tools

テーマも色々あるのね。
78がやはり原点かな。80もかなりよい感じ。
ボーカル入りバージョンで「男には 自分の世界がある」のところで、必ず娘が、「女にもあるよ!」とツッコミを入れるのが笑える。

ともかく、家でも子どもと車で出かけるときにもかけてたら、すっかり耳にこびりついて離れなくなってしまった。 恐るべし!

2005/08/17

撤回

昨日の発言は撤回!

今日の授業でつくづく思った。人生、どこにも師はいるものだ。出会いがあれば学びがある。
力量不足を実感して、ちょっと教師としては情けないけど、学べるのは面白いし、やらなければならないことがわかるのもありがたい。己の無知を知れ!だ。

とはいえ、まとまった時間がほしいのは確かなのだけど。
そもそも子育てしてる限り無理かな。その分、子どもから楽しみもたくさん貰っているしね。
ま、精一杯、やっていこう。一期一会、何かの縁だ。出会いを大切にしながらね。

2005/08/16

お盆あけ

今日・明日の2日間、某所で集中講義。
今日は10時から3時半まで、明日は10時から6時まで。
初めての場所で、初めての方々相手に、いきなり長時間授業をするのはなかなか気をつかう。授業自体、半月ぶりだし。。
とは言うものの、始まっちゃうとパワー全開状態になっちゃうのが教師稼業の哀しい性。
もうクタクタ。でもまだ明日があるよー。

いつものように、毎時間最後に、質問・感想シートを提出してもらう。感想を共有し、疑問に答えることで、次の時間の導入とするのだ。
シートを見たところ、おおむね好評だし、授業後に楽しそうに資料を見に来るなど強く関心を持たれた方もいたのだが、お一人、かなーりご不満だった書きぶり。締めの言葉は、「明日に期待します」。

ご期待にこたえてやろうじゃないの、くっそー、ギャフンと言わせてやる!
・・・と息巻いていたのだが、ダンナに、大多数の人に合わせろと言われて、ハッと冷静に(^_^;
全員の関心やレベルにすべてこたえるのは無理だ。明日の冒頭である程度触れて、最初の予定通り進むつもり。

だけど、最初は腹がたったけど、やはり勉強になったよ。少し調べたりしたし。
言いにくいことを書いてもらって、ありがたいことだ。

それにしても、ぺーぺーで色々な仕事が回ってくる。
もう少し腰を落ち着けてじっくり研究すべきなのだけど。なんだか消耗し、吐き出してばかりだ。でも、まとまった時間がとれるなんてことは、リタイヤするまでないんだろうな。
ちょっと落ち込むけど、ま、これから、これから。要は、細切れ時間をいかに使うかだ。(・・自分に言い聞かせております)。

2005/08/15

「ヒトラー」つづき

 昨日のつづき。

敗戦から60年。
数日前、ついに杉並区が「つくる会」教科書使用を採択してしまった。
危ない時代に入ってきているからこそ、幅広い層に見られているというこの映画を、より多くの人が見ることで、戦争をしない/させない思いが高まればいいなあ、などと素朴に思ってしまう。(でも、こんなになったらヤバイよ、という素朴な思いこそが、「戦争のできる国づくり」などというまやかしを見抜くための最大の力じゃないだろうか。)

映画「ヒトラー」は、たしかにホロコーストなどヒトラーの具体的な加害行為は描いていないけれども、それはヒトラーを美化しているわけではなく、あくまでそういった加害性は観客がすでに十分にもっている常識だという認識のもとに、滅亡へと向かっていく最後の日々を描いていると思う。
その「自国の加害の常識」に相当する部分が、日独の大きな違いなのだろう。

ドイツと日本とはメンタリティが似ている。(女に母性を押しつけるところなども含めて。女性学ではよく知られていることだけど、少子化をストップさせつつある先進国の中にあって、日独伊の三国が例外的に少子化が進み続けている。少子化対策として女を家庭に戻そうとしている保守派は、完全にそのあたりを取り違えている)。
国民の犠牲を顧みることなく自らのメンツにこだわってずるずると滅亡への道を進み続けた指導者といい、互いに監視しあう五人組的市民社会といい、子どもを道連れにする親たちといい、近似した精神性・国民性を感じさせられる。

でも、日本では、たとえばこの夏「アウシュビッツ」を5回にもわたって特集放映する(そのこと自体はもちろん評価できるのだけど)が、かつて自国に関する女性国際戦犯法廷は改竄しちゃうように、他国の戦争加害は安心して報道し鑑賞するけれども、自国については圧力に屈して/あるいは自己規制して、腰が引けてしまう。自国の真実から目をそらしてしまう、どうしようもない弱さが私たちにはあるのではないか。
孔子の戯言さんが示されるように、「ドイツでは国や国民は悪くない、ナチスとヒトラーが悪いのだからと、その責任は完全に転嫁されている」という側面もあるにせよ)。
そういう点では、映画「ヒトラー」を自国の上に重ねて見るだけではなく、日本版の「ヒトラー」に相当する作品が出てこなくてはならないのだろうな。でも、タブーはあまりにも大きい。

電車男」でふつうの男の子の社会化の難しさを実感させられたけど、「ヒトラー」では指導者層の「男らしさの病」を思い知らされた。そして、女が「母性」を信じ込まされることの恐ろしさも。
加納実紀代さんや若桑みどりさんらが明らかにしているように、戦争とジェンダーとは密接な関係があるのだ。

4755401194 天皇制とジェンダー
加納 実紀代
インパクト出版会  2002-04

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4272320246 戦争とジェンダー―戦争を起こす男性同盟と平和を創るジェンダー理論
若桑 みどり
大月書店  2005-04

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もう一つ、三島由紀夫にもヒトラーを扱った戯曲「わが友ヒットラー」(1968=昭和43年)がある。
作家自身が「対をなす作品」だという「サド侯爵夫人」は再演を繰り返しているのだけれど、「わが友ヒットラー」の方は上演も少なく、残念ながら私も実際の舞台は見たことがない。(三島が本読みをしている貴重な録音が、『決定版 三島由紀夫全集』第41巻のCDに収められている)。

作品自体は、ヒトラーが国民を瞞着して全体主義を拡大していく契機となった事件を扱っていて、映画とはあまりリンクしそうもないけれども、日本人作家の描いたヒトラーということで、いちおうご紹介。

4101050279 サド侯爵夫人・わが友ヒットラー
三島 由紀夫
新潮社  1979-04

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2005/08/14

映画「ヒトラー 最後の12日間」

ヒトラー 最後の12日間」を観に行く。
2時間35分の長さを感じさせない重みだった。

ヒトラーの個人秘書の目から、地下要塞のなかのヒトラーや周囲の人々の最後の様子が描かれる一方、ベルリンの市街地でおきていること(足りない物資。少年たちが民兵に志願し、民兵にならない人々はSSによる粛清が行なわれるといった悲惨な状況)もカメラは追う。おしよせる負傷者の手当てに命がけで向かう軍医の姿も。
かたや、要塞の中では、都合のよい情報によって妄想に踊らされ、あるいは疑心暗鬼にかられるヒトラー。
敗戦まぢかを実感し、酒に溺れる側近たち。延命策を考え、ヒトラーから逃げていく側近。敗戦後も自決する将校たち。

なかで衝撃的だったのは、ゲッペルス夫人が我が子6人を毒殺する場面。
まず睡眠薬で眠らせるのだが、小さな子たちは素直に飲むけど、一番大きな女の子はおかしいと感じて拒むのに、無理やり飲ませるのだ。そうして眠った子どもたち一人一人の口に彼女は毒薬のカプセルを入れ、かませる。毒薬をかませるときのカチリという音・・。その死を確かめて、毛布を顔までかぶせていく。

彼女は、「非ナチズムの世界で子どもを育てることはできない」と言う。だから我が子を手にかけるのだ。
そこには、子どもは独立した人格であって、子どもには子どもの未来がある、などという思いはかけらもない。自らの判断は絶対に正しくと思いこみ、そして自分が子どもの所有者なのだと信じ込んでいる恐ろしさ。
まさに「軍国の母」であり、狂信的な、と今の我々の目には映るけれども、日本でも敗戦の色濃くなった沖縄や植民地で、我が子を殺して自殺する人々がいた。あるいは、お国のために立派に死んでこい、とわが子を送り出す母親も。
決して人ごとではない。

今の私には、絶対に娘を殺すことなど考えられない。この正気をいつまでも保ちつづけなくては。

少年たちが自衛組織を作って守ろうとする国だが、国の最高指導者たちは、「戦時に市民などいない」と言い放ち、国民の犠牲は顧みられることなく見殺しにする。国民自らが選んだのだから、自業自得なのだと。
あと数日でも早く降伏していれば、ムダな血をどれだけ流さずにすんだことか。だが、無条件降伏などできないというメンツにこだわって、ずるずると、どうしようもないところまで延ばし続ける。(書けば書くほど、戦中の日本に似ている)。
全体主義のなかでは、家族も国も、子どもの未来など考えはしないのだ。

映画の最後、戦後を生きた年老いた女性秘書本人が登場し、地下要塞の中にあって真実を見ていなかった/見ようとしなかった、かつての自己を反省し、若かったことは言い訳にならないと語る。
その彼女の姿が、いま現在を生きている私たちと重なっていく。

サロンシネマは大入り満員で、入場券を買い求める長い列が。
広島市内では1館のみ上演だからだろうけど、固いという先入観をもたれがちな映画にこれだけ観客が入るというのは、とにかく喜ばしいこと。もっと上演館があってよい作品だと思う。

B000AC2V5Kヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション
ブルーノ・ガンツ オリヴァー・ヒルシュビーゲル アレクサンドラ・マリア・ララ
日活 2006-01-14

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キャンプから帰宅

昨日の夕方、娘がキャンプから帰ってきた。
ますます黒くなって(最近は紫外線が有害だと言われてるので、ホントはあんまり喜んじゃいけないのかもしれないけど、でも元気の印だと思いたい)、そして、手や足にたくさんの虫の刺され跡をつけて。

キャンプファイヤーもあったし、グループごとに工作で旗を作ったり、山登りで頂上まで行ったり、とにかく楽しかったようだ。
船に乗って帰る前のお別れ会で、泣いてしまったと言う。

家でも、キャンプのことをたくさん話したあとの風呂上がりに、また泣いた。帰りたくなかった、10泊11日だったらよかったのに、、と。

そのくらい楽しいキャンプにしてくださった集会所のみなさん、ボランティアスタッフのみなさんに心から感謝です!
また来年行けたらいいね。

2005/08/13

映画「電車男」

昨夜は、子どもがキャンプに行った留守に、ダンナと映画を見に行った。
ヒトラー」を見たかったのだけど、2日続きの学会で疲れたダンナに3時間弱は気の毒なので、「電車男」(なぜ??)に。

男の子が社会化するのはタイヘンなんだな、と素直に思いました。
現代のようにヴァーチャルな時空間の中に閉じこもっていよう、と思えば、なんとかなる時代にあっては特に。

また、エルメスの中谷美紀が、電車男の告白をうながすために「がんばって」と励ますところなんて、なんだか「お母さん」のようだった。
女がここまでしないと、男は殻から出てこられないのか!  どーしてそんなことしてやらなくちゃいけないんだ?  と疑問もわくけど、女の方も、今は、そうした一種の優しさを、失ってきているということなんだろうな。
男の方は、ヒヨコが殻を打ち破るような勇気を、女の方は、そんな男をやさしく見守る忍耐を、、といったところか。

でも、忘れかけていた気持ちを思い出させてもらったような、なんというかナイーブな心の動きは十分に感じられて、意外にも、なかなかよい作品だった。

一緒に見たダンナは、「「がんばれ!ジャイアン!」(映画「ドラえもん のび太と翼の勇者たち」の併映作品)に次ぐ泣ける映画」だと申しておりました。なにやら色々とおもひだされたのでせうか。
(しかし、映画の途中、人の顔を覗き込むのはやめてほしい。それと、彼は2ちゃんねるというものを知らなかったので、ものすごくビックリした。パソコン歴もネット歴も長いのに・・。これがあるべき学究の姿なのだろう)。

ところで、これを見に行ったのは、演劇版の「電車男」を、敬愛する「しのぶの演劇レビュー」さんが、メルマガ号外を出すほど押しておられたから。(「まさか『電車男』で号外を出すなんて・・・全くの予想外でした(笑)。」と書いておられたけど、号外を受け取った方もビックリ!) 演劇の方は、ほかの劇評でも好評なようす。この舞台は、北九州や長崎にも行くのに、やはり広島トバシで残念!
でも、じゃあ、映画の方はどうかな?と映画版を観に行ったのだけど、競作となっているテレビ版とも違って、意外によかった、よかった。

さて、この作品は、ネットの巨大掲示板への書込が大きな舞台となっていて、書込途中のパソコン画面がたくさん映されるのだけど、ほぼすべてローマ字入力。(カナ入力者もいたのだろうか?わからなかった。少なくとも、電車男の入力はローマ字だったのは確か。変換途中の子音が瞬間的に映るのでわかる)。
親指シフターの私としては、カナ入力だとダイレクトなのにぃー、と見ながら少々イライラ。
キーボードも色々な種類が出てたけど、親指専用が一つぐらい登場してくれればよかったのになあ。。。
早いだけじゃなくて、本当に打ちやすいのです。キーボードで日本語をたくさん打つ人には、とにかくおすすめです。

2005/08/12

キャンプ

今朝、娘が、一泊二日のキャンプに出かけた。
近くの市の教育集会所主催のもので、市の職員やボランティアスタッフがたくさんついて行ってくれる。
先週開かれた説明会+事前交流会に行ったダンナが驚いていたけど、ほとんどのスタッフが、以前、市の野外活動センターのファミリーキャンプでお世話になった方々だったとか。そりゃ、すごいわ。安心だし、絶対にいいキャンプになること、間違いなし!  と親が喜ぶくらい、素晴らしいスタッフの集まり。

娘は数日前から、指折り数えて盛り上がっていた。
昨日は、持ち物リストをチェックしながら荷物を用意して、あとはお弁当と水筒だけ入れればいいだけ。(パンフレットには、「ミッション」として、「にもつは自分でカバンにつめるんジャー」と書いてあった。ありがたいこと)。おふろにもさっさと入った。
寝るとき、心配そうに、「わたし、ほんとのときに弱いことがあるんよ」と心配そうに言う。何を言っているのか、??だったのだが、よく聞き返してみると、以前、市の別の施設が主催するファミリーキャンプに当選したのに、前日夜に嘔吐・発熱して当日キャンセルしたことがあったことを思い出して、今回も行けなくなるのではないか、と心配していたのだ。

早く寝れば大丈夫だよ。
で、仕事で遅くなる父親(超朝型人間)に、明日の朝は絶対起きるまで起こしてね、という置き手紙を書いて(母親には最初から頼らないところが・・)就寝。

そして今朝。
お弁当を作って、いっしょに出かける。受付開始よりちょっと前についたけど、もうかなり集まっていた。娘は親なんかほっぽりだして、スタッフの方々と遊んでいる。
他のお子たちは、だいたい親にくっついてるか、知り合いの友達どうしでじゃれあったりポソポソしゃべってる感じ。いったいぜんたい、あの子の人なつっこさは誰に似たんだろ?
スタッフが持っていた緑色のフラフープを回しまくっていたが(「すごいねー」と言ってもらうのがうれしくて、わざとすました顔で回し続けている)、出発の挨拶をしたあと気をつけてね、とTシャツの背中に手をやったら、すでに汗で濡れていた(^_^;。出発前からこんなコーフンしていて大丈夫か?

ところで、今日のキャンプ、希望者多数で、20人がくじびきで選ばれたのだが、例のO君も一緒だったのだ。それもあって、とても楽しみにしていたのだが、O君は出発時間までに姿を見せず。
電話連絡もつかず、本隊は先に出発して(娘は気にして、電車の中からも探していた)、スタッフの方が2人残っておられた。顔がわからないというので、私も残っていたのだけど、しばらくしてようやく来られた。駅の南口が集合場所だったのだけど、お母さんは新幹線口と間違っておられたらしい。
すぐにスタッフに連れられて、O君も無事に出発。よかったね。楽しんできてね!

とにかく、これから夏は、キャンプに参加だ!  上級生になれば、あの子なら、もう少し泊数が増えても大丈夫だろう。
子どもも色々な経験ができるし、親もホントに助かる。さて、今日は鬼のいぬまの洗濯・・ができるかな?

2005/08/11

映画「姑獲鳥の夏」

遅まきながら、数日前に、映画「姑獲鳥の夏」を見ておりましたので。
たいへん豪華なキャストで(原作ファンの間では、自分のイメージに合うかどうかかまびすしかったらしい・・)、それぞれきれいに演じていたのだけど、話自体はいま一つかなぁ。

京極夏彦は、以前の学校に勤めていたときに、大ファンの学生に、ぜひ読め、と無理やりあの分厚い弁当箱のような本を押しつけられて読んだのが始まり。
原作を読んだときには厚さに目がくらまされていたけど、けっきょく、蘊蓄というか、何層にも重ねられた分厚い意匠をはぎとってしまうと(それが映画という2時間の世界で見えやすくなった)、女が諸々の根源で、しかも母性と結びついてしか描かれないという原型がクッキリと見えて、ちょっとげんなり。

4062750457 分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上
京極 夏彦

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4062750465 分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下
京極 夏彦

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ところで、映画館で「春の雪」の予告を見る。(トレーラーは、すでに公式HPにアップ済み)。
スクリーンで見ると、きれいなのは確か。でも、きれいなだけで、清顕も聡子も持ち合わせているはずの、ある種の毒気のようなものは感じられず。
ま、『豊饒の海』四巻の一つなんて思わず、「春の雪」としてだけなら、こんな純愛路線もアリなんでしょうね。

410105021X 春の雪
三島 由紀夫
新潮社  1977-07

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2005/08/09

「炎上」が広島で上演予定

まだ少し先のことだけど・・

市川雷蔵祭 艶麗が、広島サロンシネマにて2005年9月24日~10月7日まで開催。

三島由紀夫『金閣寺』を原作とした「炎上」(1958年)の上演は、9月26日(月)~27日(火)の2日間だって。
「炎上」はテレビで見たことがあるだけなので(そのときは、原作の柏木に相当する役柄の仲代達矢の印象が強烈だった)、スクリーンでの鑑賞が楽しみ! 

ついでに「眠狂四郎」も見たいなあ。田村正和さまと比べるチャンス。

B0002ZEVXK 炎上
市川雷蔵 三島由紀夫 市川崑 仲代達矢
角川エンタテインメント  2004-10-22

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2005/08/08

「戦争・暴力とジェンダー」シンポジウム

みぢかに迫るジェンダーバッシング
・2005年8月7日13:30-16:30
・広島市女性教育センター(WEプラザ)
(1)河野美代子さん
      「ここまできた!広島の性教育パッシング-名誉毀損で提訴」
(2)加納実紀代さん
      「「つくる会」歴史教科書とジェンダー」
(3)若尾典子さん
      「ジェンダーに敏感な視点で憲法9条・24条を読む」

時宜にかなった企画。

最初に、共催の二団体の代表者が、今、学校現場(性教育・歴史教育、大学におけるジェンダー学など)と憲法(9条・24条)が狙われていると、広島県内の動きをふまえながら、シンポジウムの趣旨説明を行った。

団体にも、バッシング側のパシリのような人物から変な電話がかかってきているという。
2002年に、「男女平等なのは認める。じゃが、男と女は別々の特性があるんよ」と話していた相手が、3年後の今回かけてきたときには、「天皇中心にした国家づくり、天皇のために死ねる国民づくりがこれからは必要じゃ。そのために、あんたたちみたいなことを言うもんがおると困るんよ」と言ったという。
ことごとに民主的な姿勢を示している今の天皇がそんなことを望んでいるとはとうてい思えないが、それはともかくとして、おおっぴらにこんなトンデモナイことを言える雰囲気に、世の中が変わってきたということだ。今が分水嶺のときだ。

河野さんは、性教育バッシングの歪曲に満ちた様相と、以前このブログでも紹介した元市PTA協議会会長にひどい中傷を受け、名誉棄損で提訴した経緯を話された。今年4月から、市P協幹部は総入れ換えしている。さすがに、ひどすぎだ。
河野さんの裁判の次回の口頭弁論は、9月27日14:30~広島地裁で。ぜひ傍聴と支援を。

ジェンダーや性教育バッシング勢力と、「つくる会」教科書推進勢力とはピッタリと重なっている。
加納さんは、以前のジェンダーフリー・バッシングがいまやジェンダー・バッシングになってきていること=彼らにとって「ジェンダー」概念がアキレス腱であること、歴史教科書がなぜ狙われているかについて説明された。前線で戦う男/銃後を守る女をセットにして作り上げたい連中は、本質主義を証明(偽証)するために歴史が使われている、というのだ。
折しも、今全国で教科書採択の真っ最中(8月末まで)。杉並区はじめ、狙われている地域をしっかりと見守っていきたい。

若尾さんは、「特性論」という差別論の問題に焦点をあてて、法や女性運動の歴史を説明づけられた。
近代以前はジェンダーよりも身分差の方が大きかったが(武士の妻>農民の男)、近代に入って、人権を掲げる社会が性による区別をするようになる。とくに55年体制以後、男女平等の旗印のもと、特性論が強化されていった過程を述べて、説得力があった。
また、若尾さんの「アリバイ女性」という言葉が印象的。その社会・組織が男女平等だというアリバイに、その社会・組織に迎え入れられたごく少数の女性が利用されてしまうということ。私も自戒しなくては。

あわせて会場では、パネラー3人の最新本も並べられ、販売されていた。

4434063413 産婦人科の窓口から今だからこそ伝えたい!―河野美代子の熱烈トーク
河野 美代子
十月舎  2005-07

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4755401550

戦後史とジェンダー
加納 実紀代
インパクト出版会  2005-08

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ジェンダーの憲法学―人権・平等・非暴力
若尾 典子
家族社  2005-07

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会は、みっちり3時間。用意されていた80席を大きく上回る人が集まり、横や後ろにも椅子を入れて聴いていた。
関千枝子さんなど、8・6に合わせて来広された方々も来られていたようだ。
また、三井マリ子さんの「館長雇止め・バックラッシュ裁判」(HPブログ)の支援者の方も駆けつけて、訴状やバンダナを販売し、支援を呼びかけていた。

ともかく、バッシング勢力のとんでもないインチキやねじまげが資料を使って多々報告されるなか、でも、暗く悲壮な雰囲気はみじんもなく、「敵」がそれだけ焦って本気になるくらい、ジェンダー問題は無視し得ない力になってきているのだ、というポジティブな力に満ちた会合だった。

お開きの後、加納さんを広島駅までお見送り。
火曜日からの“加納week”もついに終了。本当にじっくりと勉強させていただきました。

---
〔2005.8.21追記〕
三井さんのファイトバックの会ブログが、当ブログへのリンクをはってくださってます。

2005/08/06

60回目の原爆の日

8月6日。

広島市長の平和宣言は、これからの1年間を「継承と目覚め、決意の年」と位置づけた。どうしようもなく混迷する世界状況のなか、被爆者が高齢化し、60歳定年の職場では、被爆1世がいなくなってしまうのが今年。被爆の重みを「継承」し、「目覚め」、行動への「決意の年」だとの位置づけは妥当だろう。

日本政府は、こうした世界の都市の声を尊重し、第一委員会や総会の場で、多数決による核兵器廃絶実現のために力を尽くすべきです。重ねて日本政府には、海外や黒い雨地域も含め高齢化した被爆者の実態に即した温かい援護策の充実を求めます。

昨夜の市民集会でも、在ブラジルの被爆者が、在外被爆者の救済を訴えていた。スピーチの冒頭で、サンパウロから広島空港まで30時間かかって到着したと紹介し、60年前の8月6日の被爆体験とブラジルに渡った経緯を語り始めた。
そして、現在の援護法では、在外被爆者は日本に来ないと原爆手帳交付も健康管理手当ても受給できないこと、自分は何とか来日できる体力があったが高齢や病気により来日できない在外被爆者が数多くおり、まったく援護されていないこと、したがって一刻も早く在外公館でも手帳交付が受けられるように改正してほしいと話した。

被爆者はどこにいても被爆者であることに変わりはないのだから、国内の被爆者と同じ援護を行なうのは当然だろう。
日本政府はこうした切実な訴えに目を向けてほしい。
(自身も被爆された加納さんは、この国は被爆者を伝染病と同じ発想でしかとらえていないと非難された。つまり、自分の隣に被爆者がいる可能性がある国内では、健康管理手当てを出してせいぜい身体に気をつけてもらいたいけど、海外の被爆者なんて自分には何の影響も及ぼさないから知ったこっちゃないよ、という発想だと・・)

市長の平和宣言には、一言一句に、そうした現実の裏打ちがあり、現実への改変の意欲がうかがわれた。それに対して、今日の式典の首相挨拶はなんだろうか。
さすがに昨年の各所からの批判を少しは反省したのか、若干顔をあげることもあったけど、とにかく完全な棒読み。

人類史上唯一の被爆国である我が国は、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならないとの堅い決意の下、今後とも、平和憲法を遵守するとともに、非核三原則を堅持してまいります。また、国際社会の先頭に立ち、国際的な核軍縮・核不拡散のための取組を推し進め、核兵器の廃絶に全力で取り組んでまいります。

ほんとか?ほんとうに「平和憲法を遵守する」気があるのか?
こうして見てみると、字面だけはリッパだけど、態度は完全に挨拶文を裏切っていた。あの気のない形式的な読み方は、平和憲法なんてちゃんちゃらおかしい、守る気なんてまったくないよ、というホンネを露骨にあらわし、むしろ見せつけようとしているかのようだった。

そして、コイズミは、またしても被爆者の声を聴く機会をパスして、さっさと広島市を離れ、今年は福山の美術館で絵画鑑賞をしたのだとか。
文化を愛するのはいい。でも、被爆60周年の今日、あなたがしなきゃいけないことは他にあるだろう。ほんとうに「広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならない」「核兵器の廃絶に全力で取り組んでまいります」という気があるのならば、まず被爆者のナマの声を聴こうとするはずだ。
唯一の被爆国の首相という意識がまったく欠如した非人間ぶりに、ヒロシマは怒っている。

2005/08/03

聴講

助手?を兼ねて、加納実紀代先生の集中講義を聴講させてもらっている。

とにかくパワフル。
全体テーマが、《日本近代におけるジェンダー秩序の形成過程》であり、ジェンダー・女性史の基本を広島の個別性と絡めながら講じていかれる。
新設科目なのだし、どうせなら必修にすればよかったのに。
2年次でこの授業を全員が受講していれば、哲史文、どの分野の学生であっても、この後の応用がいかようにもきくだろう。そのくらい、すごい。

近代社会ではあらゆることに法的・歴史的根拠がある、という前提のもとに、法が制定される背後にある為政者の思想・思惑と制定の経過をさぐり、ジェンダー秩序が構築されていく過程を追求していく、その手際。
次々と学生たちの、常識がくつがえされていく。
決してトリッキーなものではなく、丁寧に、でもパワフルに。
授業を受けるのがこんなに楽しいなんて。(いつも吐き出してばかりいる反動かもしれないけど)

一方、現在、世界で起きていること・問題になっていることに無関心では困る。あなたたちが生きている・生きていく上で、自分のこととして受けとめてほしい。現在の問題と、あなたたちが大学の中で学んでいることを、常にフィードバックすべきだ、という強いメッセージも投げかけられる。
もう一つは、メディアリテラシーの重要性。大学教育を受けている者として、メディアを批判する視点を持つべきだ、メディアや体制が出してくる枠組みを疑うラディカルな姿勢をもってほしい、というメッセージ。
学問的な正しさを追求し、譲れない線を毅然として護持しながら、しかし、たおやかな柔軟さも併せ持っている。

授業の方は、感想カードに書かれた質問にも丁寧に答えられ、時間がいくらあっても足りない、という感じで進行中。
ずっと講義がつづいていたのだけど、今日は午後から、趣をかえて、山代巴『荷車の歌』の映画を観る。感想を提出し、明日の朝は、その話し合いから。

せっかくの貴重な機会。学生も、しっかりと食らいついていってほしいなあ。
私自身も、授業内容もだけど、学問に対する姿勢や教授法も含めて、学ばせていただいている。

2005/08/01

集中講義ほか

もう8月。早いなあ。
今日は、10月修了生の修士論文提出締め切り日。私のところは、二人の留学生が該当するのだけど、一人は先週末に提出済み。もう一人も、無事出してくれるはず。(先日から、下書き添削をしていた)。
提出された論文は、査読の先生方に配布し、8月下旬の口頭試問までに回し読みする予定。

★さて、ここを見ている学生さんがおられるようなので・・。
加納実紀代先生の集中講義「人文学概説」が、2日から5日まで開講されます。
女性史・ジェンダー学の第一人者である加納先生の授業を、被爆60年の今年、聴けるのはとても貴重なこと。

初日(8月2日)は、9時45分から、文学部B104教室で。
2日目から(8月3日~5日)は、教育学部K217教室。

★加納さんは、8月7日の「戦争・暴力とジェンダー」シンポジウムでもパネラーとして発言されます。

★もう一つ、市民集会「60年・忘却・継承」が、8月5日に。
(18:00~20:30、於・広島YMCA地下コンベンションホール)。
例年、8月6日前後には集会が相次ぐようだけど、今年は特に。広島市内の書店でも、特設コーナーができている。

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  • 曽根麻矢子 -

    曽根麻矢子: バッハ:ゴルトベルク変奏曲
    最近のお気に入りは、曽根麻矢子さん。「イギリス組曲」や「イタリア協奏曲」も素敵ですが、やはりこの1枚がおすすめ。丁寧な演奏と美しい音質にとても好感がもてます。

  • ヨーヨー・マ -

    ヨーヨー・マ: ヨーヨー・マ ベスト・コレクション
    「リベルタンゴ」やバッハの無伴奏も入っているので、ヨーヨー・マで一枚だけ、となると、やっぱりこれかな。。それぞれのアルバムで聴きたいところですけどね。

  • Yo-Yo Ma with The Amsterdam Baroque Orchestra & Ton Koopman -

    Yo-Yo Ma with The Amsterdam Baroque Orchestra & Ton Koopman: Vivaldi's Cello
    知性と穏やかさの感じられるヨーヨー・マの演奏。これは、よく聴くアルバム・ベスト3の一つです。

  • 春風亭小朝 -

    春風亭小朝: 小朝の夢高座Op.1「牡丹燈籠 ― 御札はがし」
    うまい! 何でこんなにうまいんだろう。落語家につける形容詞じゃないけど、スキのないうまさを堪能できる。もっとCDを出してくれることを切望。

  • のだめオーケストラLIVE!
    のだめオーケストラ・東京都交響楽:

    「のだめオーケストラ」LIVE!

    娘がピアノの練習を嫌がらずやるようになった、ありがたーいCD。2-2の2小節で間違えるバージョンがことのほかお気に入りの様子。クラッシックの入門編として。
  • Best of Bowie(US)
    David Bowie:

    Best of Bowie (Bonus CD)

    とりあえずデヴィッド・ボウイを聴きたい方へ。変遷を手際よくたどるのに好適!
  • Labyrinth
    Original Soundtrack:David Bowie:

    Labyrinth: From The Original Soundtrack Of The Jim Henson Film

    映画「ラビリンス」のサウンドトラック版。音楽的にもなかなかよい。バブバブ言っているのがボウイだと想像すると微笑ましい。
  • バッハ:ブランデンブルグ交響曲5番
    トレバー・ピノック/イングリッシュ・コンサート:

    Bach: Brandenburg Concertos Nos. 4-6; Triple Concerto BWV 1044

    硬質なカシャカシャとした音が、バロックにとても合っていて、気分が落ち着きまする。
  • Karajan Spectacular
    カラヤン:

    Karajan Spectacular

    そうは言っても、「ワルキューレの騎行」は、クナよりもカラヤンをとりたい。
  • ワーグナー:名演集
    クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル:

    ワーグナー:名演集

    「すばらしい」の一言。夾雑物が何もなく、ワーグナーの音自体が見事に立ち上がってくる。