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2005/08/08

「戦争・暴力とジェンダー」シンポジウム

みぢかに迫るジェンダーバッシング
・2005年8月7日13:30-16:30
・広島市女性教育センター(WEプラザ)
(1)河野美代子さん
      「ここまできた!広島の性教育パッシング-名誉毀損で提訴」
(2)加納実紀代さん
      「「つくる会」歴史教科書とジェンダー」
(3)若尾典子さん
      「ジェンダーに敏感な視点で憲法9条・24条を読む」

時宜にかなった企画。

最初に、共催の二団体の代表者が、今、学校現場(性教育・歴史教育、大学におけるジェンダー学など)と憲法(9条・24条)が狙われていると、広島県内の動きをふまえながら、シンポジウムの趣旨説明を行った。

団体にも、バッシング側のパシリのような人物から変な電話がかかってきているという。
2002年に、「男女平等なのは認める。じゃが、男と女は別々の特性があるんよ」と話していた相手が、3年後の今回かけてきたときには、「天皇中心にした国家づくり、天皇のために死ねる国民づくりがこれからは必要じゃ。そのために、あんたたちみたいなことを言うもんがおると困るんよ」と言ったという。
ことごとに民主的な姿勢を示している今の天皇がそんなことを望んでいるとはとうてい思えないが、それはともかくとして、おおっぴらにこんなトンデモナイことを言える雰囲気に、世の中が変わってきたということだ。今が分水嶺のときだ。

河野さんは、性教育バッシングの歪曲に満ちた様相と、以前このブログでも紹介した元市PTA協議会会長にひどい中傷を受け、名誉棄損で提訴した経緯を話された。今年4月から、市P協幹部は総入れ換えしている。さすがに、ひどすぎだ。
河野さんの裁判の次回の口頭弁論は、9月27日14:30~広島地裁で。ぜひ傍聴と支援を。

ジェンダーや性教育バッシング勢力と、「つくる会」教科書推進勢力とはピッタリと重なっている。
加納さんは、以前のジェンダーフリー・バッシングがいまやジェンダー・バッシングになってきていること=彼らにとって「ジェンダー」概念がアキレス腱であること、歴史教科書がなぜ狙われているかについて説明された。前線で戦う男/銃後を守る女をセットにして作り上げたい連中は、本質主義を証明(偽証)するために歴史が使われている、というのだ。
折しも、今全国で教科書採択の真っ最中(8月末まで)。杉並区はじめ、狙われている地域をしっかりと見守っていきたい。

若尾さんは、「特性論」という差別論の問題に焦点をあてて、法や女性運動の歴史を説明づけられた。
近代以前はジェンダーよりも身分差の方が大きかったが(武士の妻>農民の男)、近代に入って、人権を掲げる社会が性による区別をするようになる。とくに55年体制以後、男女平等の旗印のもと、特性論が強化されていった過程を述べて、説得力があった。
また、若尾さんの「アリバイ女性」という言葉が印象的。その社会・組織が男女平等だというアリバイに、その社会・組織に迎え入れられたごく少数の女性が利用されてしまうということ。私も自戒しなくては。

あわせて会場では、パネラー3人の最新本も並べられ、販売されていた。

4434063413 産婦人科の窓口から今だからこそ伝えたい!―河野美代子の熱烈トーク
河野 美代子
十月舎  2005-07

by G-Tools
4755401550

戦後史とジェンダー
加納 実紀代
インパクト出版会  2005-08

by G-Tools

ジェンダーの憲法学―人権・平等・非暴力
若尾 典子
家族社  2005-07

by G-Tools

会は、みっちり3時間。用意されていた80席を大きく上回る人が集まり、横や後ろにも椅子を入れて聴いていた。
関千枝子さんなど、8・6に合わせて来広された方々も来られていたようだ。
また、三井マリ子さんの「館長雇止め・バックラッシュ裁判」(HPブログ)の支援者の方も駆けつけて、訴状やバンダナを販売し、支援を呼びかけていた。

ともかく、バッシング勢力のとんでもないインチキやねじまげが資料を使って多々報告されるなか、でも、暗く悲壮な雰囲気はみじんもなく、「敵」がそれだけ焦って本気になるくらい、ジェンダー問題は無視し得ない力になってきているのだ、というポジティブな力に満ちた会合だった。

お開きの後、加納さんを広島駅までお見送り。
火曜日からの“加納week”もついに終了。本当にじっくりと勉強させていただきました。

---
〔2005.8.21追記〕
三井さんのファイトバックの会ブログが、当ブログへのリンクをはってくださってます。

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