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2005/03/11

文楽・広島公演・昼の部

2005年3月9日(水) アステールプラザ中ホール
文楽 広島公演・昼の部
艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)酒屋の段
義経千本桜 道行初音旅(みちゆきはつねのたび)

文楽を見るのは久しぶり。
人形一体に三人の大人がぞろぞろとつきそって、その人形遣いは声を発すことなく、太夫と三味線で語られる。最初に観たときにはビックリした。でも、それが月並みな言い方だけど、人形が生きているように見えてくるのだ。文楽って、本当に希有の芸能だと思う。

酒屋の段、お園の簑助さんがすばらしい。以前はもっと若々しい感じだったのだけど、身体の動きはやや少なくなっても、情感がしっとりと出てくる。
千本桜の方は、静の扇投げ、一人でやるところで受け取りに失敗したのでどうなることかと思ったが、後ろ向きでヒュッと投げるところでは忠信がみごとにキャッチ。人間業とは思えない。
昼・夜で演目違うし、広島にはめったに来ないから、両方観た人もいるんだろうな。夜は簑助さんが出演されないから、私は昼の部にしておいてよかった。。

3年生が3人見に行くと聞いていたのだが、会場では見かけなかったなあ。狂言や歌舞伎や、前任校時代もそうだったけど、伝統芸能好きの学生はいつもいる。また、感想を聞いてみよう。

それにしても、ダンナに、「こないだは近松心中物語なんて見に行ってたし、今日のも、夫には外に愛人がいて、見向きもされない嫁がけなげに夫を慕い続け、義父母につくす、という話。そんな話の文楽やら歌舞伎やらを好んで見に行くのと、ジェンダーなんて専門にしている自分と、どう折り合いをつけてるんだ?」と尋ねられてしまった。

うー、そんなこと言われても・・。
私が三島由紀夫を愛読してることがすでに謎なわけで、人には矛盾があるのだあ!?

・・なんて開き直ってもいられないのだが、でもよくわからない。
たしかに江戸時代には、人形浄瑠璃や歌舞伎は、「女は、嫁は、かくあるべし」と、教育としての役目も果たしていたのかもしれない。でも、大部分の庶民は、夫が外に愛人がいて子どもを生ませ、殺人を犯しても、それでも「添ひ伏しは叶はずともお傍にゐたい」と夫を慕ったり、義父母に尽くしたり、、なんてことは現実にはしないだろう。孝やら忠やらを、どの程度本気で信じていたのだろうか?(この辺り、近世専門の方に尋ねてみなくては)。
あるいは、女性が自分の意志を通して、なお称賛されるのは、「貞女」「孝女」の道しかなかったということなのかもしれない。
いずれにせよ、心中物や孝行ものがもてはやされたのは、やはり常人にはできないから、あるいは「型」としての美しさを愛でたのではないのだろうか?

今の観客にとっても、現在の生き方や感情からは最も遠いところにあるものの型としての美しさを鑑賞する、あるいはかつてあったと思われるものを懐かしむ、そんな感覚じゃないかな。いまキモノがブームだけど、活発な女性が、フェミニストも含めて、着物を着て楽しむような(私は着ないけど)、そんな感覚だと思うのだけど、どうなのだろう。。。

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