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2005/02/21

美輪明宏『人生・愛と美の法則』

今日、通勤電車の往復で、NHK人間講座のテキスト・美輪明宏『人生・愛と美の法則』を読む。

これまでの美輪さんの本に書かれていた内容も含まれているが、彼の人生や美学をコンパクトに集大成した、といった感じ。年齢を思うと、自分を貫いた生き方は素直にすごいと思う。
「ヨイトマケの唄」成立の部分や、従軍慰安婦、同性愛差別などへの反発・戦いを読んでいると、三島由紀夫と美輪明宏の違いと、同時にひかれあう部分も見えてくる気がする。両者とも、そりゃ、それぞれの世界で生きていくために世故に通じているところはあるにせよ、基本的に純粋な人間なのだなあと思う。ただ、三島の場合には、仮面をかぶっていかざるをえないところが、美輪よりも大きかったということだ。10歳の年齢差だけではなく、資質と環境に起因するのだろう。

三島について書かれている箇所は何カ所かあるが、まとまっているのは、第6回「「黒蜥蜴」と「毛皮のマリー」」。
NHK人間講座のテキストということで、番組では、舞台の写真か、ひょっとして映像も期待できるかも。

美輪明宏の『黒蜥蜴』の舞台は、相手役を替えて何度か上演されているが、緑川夫人こと黒蜥蜴は、まさにはまり役だと言ってよい。(ただ個人的には、舞台よりも、木村功が明智だった映画版の方がテンポがよくて好み。三島も出演していたしね)。
また、『近代能楽集』も、とくに「葵上」はいい舞台を創っている。(美輪さんが、「葵上」のパンフレットに書いていた、若林光・葵夫婦、光と康子の関係をめぐる解釈は出色だと思う)。
というわけで、三島への興味からも要チェックだ。

すでに2月7日から講座は始まっているが、第6回の放送は、3月14日22時25分~50分(再放送は、3月21日5時05分~30分、4月13日2時00分~25分)。

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コメント

美輪さんのテキストはまだ手に入りますかね。
『クイア批評』『山代巴』も油断していたら
AMAZONで在庫切れになってしまいました。

Mikiso Hane氏の「Reflections on the way to the gallows : rebel women in prewar Japan 」の最終章「The world of the stars Yamashiro Tomoe」で山代巴さんのことが書かれているようです。

Reflections on the way to the gallows : rebel women in prewar Japan /
translated and edited with an introduction by Mikiso Hane.

http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BA06985725

お久しぶりです。今、日本ですか? それとも台湾におられるのでしょうか?

美輪さんの冊子は、さきほどAmazonで見ると「24時間以内に発送」となっていたので、在庫はあるようです。それにNHKのはハードカバー化されることが多いので、万一のことがあっても大丈夫かと。

私の方は、ずっと目先の仕事に追われていて充電せねばならないのですが、なかなか。。

もうこちらに戻っています。例年になく寒く雨続きでまいっています。基本的に部屋に暖房がないので今日の教授会はみんな寒さに震えながらでした。

美輪さんの本、NHKブックスあたりで出るのを待ちましょうか。

そんなに無理してお求めになられる必要もないかと・・。
でも、傑物ですよね。美輪さんて。瀬戸内寂聴さんなどにも通ずるオーラをお持ちです。

台湾に戻られているのですね。
こちらも三寒四温、春になりそうでなかなか。とくに西条は寒いのに、私の部屋のエアコンは不調で、ちっともききません(T_T)。

一度名古屋駅の新幹線待合室で美輪さんをお見かけしたことがあります。マネージャーらしき男性と話しておられましたがテレビや舞台で見るそのままでタレントというより「異形のオーラ」を発しておられました。『もののけ姫』のメイキングDVD「もののけ姫はこうして生まれた」で
アフレコの様子が入っていますが面白いです。

三島の『春の雪』が映画化されるそうですね。
今日のスポーツ紙に出ています。
三島文学館にもすでに書き込みがありました。
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-050304-0005.html

清顕は妻夫木聡、聡子は竹内結子、監督は行定勲だそうです。「純愛」ブームの次は『豊饒の海』なのでしょうか。

『豊饒の海』の映像化・演劇化というと、やはり『春の雪』になるのでしょうか。(ポール・シュレイダーの「MISHIMA」でオムニバスの作中劇では『奔馬』が使われていましたが)。
でも、なんとか続編をつくってもらって『豊饒の海』全巻を観てみたい気がします。一作で作るなら、4時間ぐらいかかってもいいから・・。無理でしょうけど。

これは「豊饒の海」ではなく資本の求める「純愛」映画路線とやらの延長ですからそれは無理でしょうね。三島など本音はどうでもいいでしょうから。「天人五衰」のラストでもインサートされたらそれはそれで面白いのですが。

やはり「豊饒の海」全体の映像化は海外の人に任せるしかないかもしれない(「暁の寺」前半をどう処理するのか見物です)。

おそらくNAGI先生のところへ、勘違いした取材とか来るでしょうから(腹を立てない)心構えをされた方がいいでしょう。

私のところには来ないでしょう。

でも、『ドクラ・マグラ』でさえ映像化できたのですから(枝雀と松田洋治というすごい組み合わせで!)、『豊饒の海』全体の映画版も生きてるうちに観てみたいものです。

私のところにはもっと来ない(笑)。
(来たら断ります)

大島渚がむかし『美しい星』『鏡子の家』を映画化したかった(どんな映画になったのか)と三島に語ったことがありましたが
そういう野心的な企画はこれから出てくるでしょうか。

ま、自分の目が閉じるまでの間に、、と気長にかまえていることにしましょう。

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