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2005/02/12

特捜戦隊デカレンジャー

大チョンボしたにもかかわらず、Oさまのご好意により、なんとか最終回を観ることができたわが家である。

「特捜戦隊デカレンジャー」東映TV朝日を遅まきながら改めて振り返ってみると、とにかくよくできたシリーズだったと思う。大きな破綻が全くといっていいほどなかった。かといって、うまくまとまってるだけで面白みがない、なんてことは決してなく、楽しいところが盛りだくさん。
映画版の感想でも書いたように、何よりも一人一人のキャラがたっていて、5~6人のチームだと1人や2人は影が薄くなりがちなのだが、あるいは人気のあるキャラクターにのみ焦点をあてる構成になりがちなのだが、デカレンジャーに関しては全くそれがなかった。(途中、スワットモードになってからは、テツがあまりに弱体化してテツ贔屓としては不憫なことが多かったのだが、でも変身前は十分目立ってたし、変身後の活躍不足も最後に向けて解消され、最後には「5人」ではなく「6人」になっていたしね)。

敵組織がなかったこともあり、1年を通しての大きな物語の起伏はあまりなく、刑事ドラマのセオリーどおりに1~2話完結でキッチリと犯人との対決を描く形で作品が仕上げられていた。また、ピンクとイエロー、レッドとブルー、レッドとブレイク、グリーンとピンク、などなど組み合わせによる妙も、この作品の持ち味。とくに、ピンク&イエローの女の子話は、女性2人戦隊ならでは。そして女性2人が、本当に仲いいのも「すごくイイ」。

最終回にもそれが現れていて、アブレラの計画は大きな事件ではあったけど結局は仕事の一つであって、それをプロとしてキッチリとやりとげたという作りで、きわめて気持ちよく見られた。これで終わりではなく、まだまだ仕事は続いていく、という姿勢。最終回1回に、6人のそれぞれの個性がきれいに入り、かつチームワークと力強さも感じさせられ、シリアスとコミカルのバランスも絶妙。なかなかこんなラストは作れない。

ハリケンジャーも家族ではまったシリーズだったのだけど、対照的な印象。3+2+1というカラーの違ったチームの組み合わせで物語が進み、ゴウライジャーやシュリケンジャーが出てくる過程で、ドラマが生じ、5忍の成長物語という1年間を通じての大きなストーリーがあった。敵組織ジャカンジャがまた魅力的で、暗黒七本槍それぞれの動きによってもストーリーは展開していった。
最終回に近づくにつれて動きは烈しくなり、最終回は詰め込み過ぎなぐらいに盛りだくさんで、何度もカタルシスが与えられ、最終的には5忍の成長ぶりが実感させられた。

デカレンジャーは、それとはまったく違う作り。まだまだ続けられる余力を十分残した印象もあるくらい(もちろん手を抜いている、という意味ではなく)、力一杯走りながらも余裕を感じさせる作品だった。
ドラマチックなハリケンジャーには熱くはまる人が多いだろうけど、デカレンジャーの場合にはまた違い、プロのキッチリとした瀟洒な仕事を味わって楽しむというはまり方になるんじゃないかな。

で、どんな内容なの?どこが面白いの?もうちょっと具体的には?というお方には、レビューサイトは数あれど、「忍びの城」さまがおすすめ。豊富な特撮の知識に裏打ちされた詳細でユーモアあふれるレビュー。ハリケンジャーの頃から週参させていただいていた。
3年間現役戦隊のレビューをつづけられて、ひとまずお休みされるとのことはとても残念だけど。これ書いたら、また最終回のレビューで回想させていただこう。

ところで、明日13日(日)から始まる次のシリーズは「魔法戦隊マジレンジャー」東映TV朝日
もういい加減見るのよそうか、、という話は出ているのだが、娘の「とにかく見てみようよ」の声で、とりあえずは視聴することに。

ハリー・ポッターなどの魔法ブームから企画されたのは見えやすいのだけど、でもこのタイトル、「マジョレンジャー」とつい間違ってタイピングしてしまうのだが、裏の意図はもしかしてこのあたりにあったりして・・・。
つまり、斎藤美奈子『紅一点論-アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』で、子どもの国が、男の子の国=変身ヒーローもの、女の子の国=魔法少女もの、とジェンダーによって二分化していると喝破された状態を打破しようという試みなのではないか、、と。デカレンジャーにつづきマジレンジャーも紅二点戦隊だし、セーラームーンの実写版が作られたことといい、プリキュアは戦うし、そして、ハリケンジャー(日向おぼろ=髙田聖子)でもデカレンジャー(スワン=石野真子)でもメカニックが女性。

大きなお友達向けに入浴シーンなど入っているものの、でも、担当するのはジャスミンではなく(メーンライターによると「イエローはちょっと変なコ」 >^_^< として設定され、役者本来のセクシーさは役柄上消されている)、活発なウメコの方でまったく健康的な入浴。初期の戦隊ものが女性があからさまに「お色気」担当だったことと比べると(以前、Vシネの「ガオレンジャーvs……」で過去戦隊の総集編的な女性表象を見て仰天・大笑いした)、ここのところの傾向は明らかに性の境界を壊そうとしている方向に見える。

スポンサーの玩具会社の意向として、少子化の中、男の子もの・女の子ものの二分化を崩して、どちらの系列の作品にも男女両性を取り込もうという野望があるのでは、、、そして、それならそれで歓迎だ、などと思ったのだが、深読みにすぎるだろうか???

ただし、マジレンジャーは「家族」がテーマの一つらしいので、ヘタすると超保守・ガチガチの性別役割分業に落ちてしまう可能性もありそう。どっちに転ぶか、予断を許さない。

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