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« 「新・近松心中物語」 | トップページ | キリンの「ブルワリーツアー」 »

2005/01/30

「ロミオとジュリエット」

・2005年1月30日(日)13時
・広島厚生年金会館
・演出:蜷川幸雄
・原作:W・シェイクスピア、翻訳:松岡和子
・藤原竜也(ロミオ)、鈴木杏(ジュリエット)、壤晴彦(キャピュレット)、瑳川哲朗(僧ロレンス)、立石凉子(キャピュレット夫人)、梅沢昌代(乳母)、鈴木豊(マキューシオ)

蜷川版「ロミオとジュリエット」というにとどまらず、自分の中のロミオとジュリエットの決定版となった感じ。
とにかく、藤原竜也が天才的にうまい。ロミオの若さ・ひたむきさ、軽さ・かわいらしさ、すべてが出ている。鈴木杏もがんばっているのだが、悲しみや陰影がもう一つなのと、セリフに聞き取りにくい部分が。だが、若く清新なロミオとジュリエット像は、この二人の組み合わせによってこそ出し得たのだろう。

今年初観劇の、やはり蜷川演出の「新・近松心中物語」も、これも、いわば一目惚れの恋狂いの物語。近松-が、分別あるはずの大人の恋狂いなのに対して、ロミジュリは若い二人の清新な恋狂い。二人が一目みたところで恋に落ちる瞬間、また忘れがたい一夜。だが、二つの劇ともに、愛が社会に相入れられず、相愛する二人の死によって閉じられてしまう。
蜷川演出は、唐突な譬えだけど、カラヤンの指揮みたいに、クッキリと物語の違いを際だたせ、いずれも忘れがたい印象を刻みつける。

ステージの壁いっぱいに世界中の十代の子どもたちの顔写真が貼られているのは、ロミオもジュリエットも特別なのではなく、ごく普通の十代なのだ、というメッセージなのか。
ジュリエットの年齢設定が14歳! ロミオはもうちょっと上だとしても10代(パンフレットでは、藤原竜也は「17、8歳」だと思って演じているとか)。若いときに観るのと、年齢を経てだと見方も変わってくるだろう。ダンナは観終わって、「子どもができてみると、色々考えさせられる。親になってみると、子どもが好きだと言ったからといって、即座にいいとも言えないし・・・」と言っていた。たしかに・・。キャピュレットたちの行為を愚かだとは言えまい。とはいえ、そうした分別を超えているからこそ、ロミジュリの二人の愛が永く語りつがれるわけなのだけど。
うちの学生たちも金曜日に行ったようだし、「若者」たちの感想を、今度会ったら聞いてみよう。

それにしても、すごい観客動員。2000人入る厚生年金で4回を完売(追加公演もすぐに売り切れ)。
開演前、近くのリストランテ・マリオも観劇の前に昼食をとる人でいっぱい。伊酒屋マリオのお姉さんも「応援」に来ていたくらい。早めに出かけておいてよかった。

さて、帰宅後の夜のこと。芝居のあいだ祖父母宅に預けられていた娘が、テーブルの上においてあったパンフをめくって見ながら、「ロミオとジュリエット、行きたかったなー」と何度も言う。先日の南河内に一緒に行って、「大人のお芝居」を観る自信がついたのか。
会場でも、小学生(中・高学年だと思うけど)を何人か見かけた。ある程度元型的な話だし、話の内容をあらかじめかいつまんで話しておけば、もう連れて行っても大丈夫だったかな。

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コメント

はじめまして。aoiと言います。少し前のですが、感想を書かせていただきます☆私も蜷川氏演出のロミオとジュリエット見にいきました。なんというか、私もただただ、藤原竜也の演技力に圧倒されました。小さい頃から親の影響で、たくさんの演劇・ミュージカルを見てきましたが、あれだけの難しいセリフを素直に、スーっと観客の中に入り込ませる演技力に感動し、また驚きました。もちろん原作(シェークスピア全集)などを読んで予習をしましたが、正直、17歳の私の幼い頭では、遠回りな表現の仕方に真意を理解できない部分もおおく、少し不安な気持ちもありました。しかし開演してから、数分でセリフの難しさなども感じさせない間違いなく十代の言動が私たちと変わらないかわいらしいロミオにひきこまれてしまいました。(特に神父のもとでジュリエットへの恋をうち明ける場面では、おもわず笑ってしまいました)また、愛ということにかんして、私にも今つきあっている彼がいるのですが、恋が愛に変わる瞬間っていつなんだろう?と考えてしまいました。そんな事もいままで考えてもみませんでした。今、世の中は純愛ブームがきてますが、どの作品を見ても、十代の私にはやっぱり「あこがれ」が強いです。あんなに素直に人を愛せたらな~とおもいます。
鈴木杏ちゃんに関しては、私と同い年ということもあり、前から彼女の演技には注目してきました。確かに生で彼女の演技を見てみると、少し雑というか…、もう少し女らしさ、色っぽさが欲しいなとそんな風に思う部分もありました。でも、パワーがあってとても好感をもてました。尊敬しますね。自然とスタンディングオべーションできて、楽しかったです。
今、藤原竜也のデビュー作「身毒丸」のDVDを少ないおこずかいで買おうかどうか迷ってるところです☆★

aoiさん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

17歳なのですか。ロミオやジュリエットとほぼ同年齢で見ることができたのですね。今しかない感性がきっとあります。よい観劇体験をされましたね。(私にも17歳の頃があったなあ・・)。

藤原竜也は本当にうまいです。私は『近代能楽集』の「弱法師」で初めて彼をナマで見ましたが、大変な逸材です。ロミオに関しては、aoiさんも書かれておられるように、かわいらしく情熱的なロミオ像が観客にすーっと自然に入ってきましたね。
鈴木杏は、彼と比較されてしまってかわいそうだけど、でもパワーは感じられたと思いますし、清々しいカップルでした。

演劇のDVDは、実際の舞台とはやっぱり別物だし、買うかどうか迷いますよね。実際にナマで見た舞台のビデオをテレビ画面で見ても、確認するという感じで、臨場感は感じられません。(「髑髏城の七人」みたく大画面で見られれば別ですが)。でも、見たことない作品だと、やはり見てみたいですよね。お財布と相談しながら、楽しく悩んでくださいませ。

それから、aoiさんが小さい頃から親御さんに連れられて芝居やミュージカルを御覧になったということ、興味深く拝読しました。うちの娘も、そろそろ大人のお芝居に連れていけるかな?という微妙な年齢です。どんな思いでお芝居を見ておられたのか、また教えてくださいね。

こんにちは。お返事ありがとうございます☆★ 
NAGIさんは、小学2年生の娘さんをおもちのようですね。私が始めて大人のお芝居というものを眼にしたのは、小学校3年の時「七人の怒れる男たち」というお芝居でした。ご存じかもしれませんが、裁判員制度をあつかった少し難しいお話でした。場面もあまり変わらないし正直退屈だったのを覚えています。しかし、このおじさんは何を怒っているのだろう??と幼い頭なりに勝手に理解したり、悲しいときはあんな顔をするんだとそれなりに楽しめたと思います。当時、本を読むことが苦手だった私にとっては、演劇やミュージカルが知識を吸収する一つの手段だった気がします。話自体を完全に理解できなくても、子供は想像力が豊かな分、それなりに解釈し、楽しめると思いますよ。(私もまだまだ子供なのに、生意気なことを言ってすいません)NAGIさんの娘さんにもきっといろんな意味でプラスになるとおもいます。
ところで今、公開中の映画「オペラ座の怪人」もう御覧になられましたか?私も先日、友達と見てきたばかりなのですが、音楽&俳優さんたちの歌声の迫力にスクリーンなのですが鳥肌がたってしまいました。劇団四季のとはまた違った意味で楽しめますよ。ぜひ!!映画館で御覧になられるのをおすすめします☆お暇があったら、娘さんと足を運ばれたらどうですか??

aoiさん、またまたありがとうございます。

小3で「七人の……」はすごいですね。セリフ劇なのに、くみとっていけるというのはさすがです。子どもでも(だから)感じる力は大きいのでしょうね。
娘は、3歳ぐらいから「おやこ劇場」に連れて行っていて芝居は好きなのですが、途中でわからないとヒソヒソ聞いてくるので、あまり筋がこみいった話だと周囲の方に迷惑かな?とやや心配です。行けそうな芝居から連れていってみます。aoiさんの経験談は、とても参考になりました。ありがとうございます。

「オペラ座の怪人」は、私はまだ見ていません。ダンナが出張中に見たということで、私が娘を連れていっしょに行こうかな?と言うと、字幕が読めないからダメだろう、と言われちゃいました。字幕読めなくても、だいたい内容はわかりますかね?

ところで、「パッチギ!」は見られましたか? 私は見たあと、けっこう興奮しちゃいました。
また、ぜひお立ち寄りくださいませ。

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