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2004/12/03

「The Pillowman」

・2004年12月2日(木)19時~
・広島アステール・プラザ大ホール

作:マーティン・マクドナー
演出:長塚圭史
出演:高橋克美×山崎一×中山祐一朗×近藤芳正

ただでさえ可哀想な子どもが、さらに可哀想なことになってしまう「メルヘン」ばかりを書いている作家カトゥリアン(高橋克実)の身辺で、お話によく似た殺人事件が次々に起きる。作家はものすごく胡散臭い二人の刑事、トゥポルスキ(近藤芳正)とアリエル(中山祐一朗)の取り調べを受けるが、その過程で、作家の過去ばかりか、二人の刑事の素顔、そして“知恵遅れ”のカトゥリアンの兄ミハイル(山崎一)をめぐる驚愕の秘密が明らかになっていき…。(公式HPより)
---
とてもよくできた本。役者の演技もいい。
作家の幼少期の体験とその後、作品と実人生、ブラックな小説が現実を犯していく過程、、といったものが、練られた設定とセリフに出てくる。とくに、カトゥリアンの小説が語られるところ、子どもが残虐な目にあわされる救いのない内容を、観客は役者の語りの力で再現していく。その小説の内容が、作家やその兄の家庭と対応しているわけで、見事だ。

最初のうち、刑事の取り調べ場面は、近藤芳正が出てることもあって「笑いの大学」みたいに見えていたのだけど、次第に不気味なものに変わっていく。留置場での兄弟の場面も、最初は「半身」(遊眠社の)みたく見えていたのだが、それがまた不気味に不気味に変わっていく。
好きなタイプの話じゃないけど、とにかく本も演出も演技も綿密に作られていて、感嘆させられた。

ただ、実は、二幕もののこの芝居、一幕だけで出てきてしまった。
作品が悪いのじゃ決してない。

上演時間が休憩15分はさんで3時間半、10時半終演予定、、というのでは、風邪気味の子どもを明日も学校に行かせなければならない親としては、どうしても最後まではいられなかった。ウィークエンドなら、まだよかったのだけど。
開場時、モギリのお兄ちゃんたちが、「終演予定は10時半です。あらかじめご了承ください」と叫んでいて、入場しながら「えー、10時半!?」と言っている観客は多かった。
広島のような地方都市では、交通事情もあって、この終演時間はちょっと遅い。私たち以外にも、1幕だけで出ている人もいた。せめて30分開演時間を早くしてほしかった。
ロビーでワインを出すような「大人のお芝居」だということは重々承知しているのだけれど。でも、これじゃあ、OLさんとリタイヤした方々だけで、子育て世代は観劇できない。

芝居の内容がよかっただけに、会場を後にしたのは実に残念。役者にも申しわけない。
ただ、1幕だけでも2時間ちょっとあって、1本分の芝居を見た感じ。
2幕はいったいどうなったのか、作家は? 兄は? あの二人のイカレた刑事たちは? ……気になる。
中途半端な観劇になったのはホントに気持ち悪いけど、子育て中にはこんなこともあるさ、と諦めるしかない。
---
(追記)
詳細な劇評を載せておられる「しのぶの演劇レビュー」さんを見つけました。やはり2幕もたいへんな展開だったようですね。

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