『月刊家族』が終刊する
家族社発行の『月刊家族』12月号が届いた。
1面下にお知らせが載っている。
月刊家族 読者の皆様へ
月刊家族は227号(2005年1月号)で終刊といたします。
突然ですが、諸般の事情により、月刊家族は来月号で終刊といたします。19年間という長い間、欠号することなくこれまで発行できましたことは、読者の皆様の熱い視線に支えられてのことだと、改めて感謝しております。ありがとうございました。家族社書籍出版部門(kazokushaブックレット1000シリーズ)は、これからも続けていきますので、どうぞご注視くださいますようお願いいたします。(なお、購読料の清算につきましては、来年1月中に必ずいたします。ご了承ください。)
家族社主宰・中村隆子/スタッフ一同
終刊するということは先月手紙で連絡をいただいてはいたものの、いざ紙面に載ると、やはり「ああ、本当だったんだな」と淋しくなる。
月刊家族は、広島発のフェミニズムのミニコミで、全国に多くの読者をもっていた。その終刊は、スタッフの個人的な事情など、いろいろな理由はあるにせよ、活字のミニコミ紙が果たす役目が終わったということなのかもしれない。
私が初めて家族社に出会ったのは、2000年の加納実紀代さんを講師とする「ひろしま女性学講座」だった。その後、加納さん・上野千鶴子さんたちを招いてのシンポジウムの運営にたずさわるなかで、家族社と高雄さんの行動力・蓄積の大きさとあたたかさを知り、月刊家族の講読を始めた。19年の歴史をもつ月刊家族の、ほんの5年ほどしか知らないけれど、「おすすめの一冊」のコーナーを何度か書かせてもらったり、各大学・短大女性学担当者の座談会に呼んでもらったり、読者としても紙面からさまざまな刺激をもらってきた。とくに、「ひろしま」とジェンダーが自分のテーマの一つになったのは、家族社との出会いからだと断言できる。
残念ながら月刊家族は終刊するが、家族社の出版活動は継続するとのことだし、高雄さんが培ってきたネットワークを駆使して繰り出す企画も今後も健在だろう。
最後になる来年1月号は、家族社らしく、パーッと読者の書いた「月刊家族と私」の記事で紙面を埋めつくして、締めくくるらしい。
今月20日が〆切。私も、もちろん書くぞ!
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