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2004/11/27

「日本語力」低下

「日本語力」低下 4年制私大、国立さえ… 「留学生以下」お寒い大学生という記事があった。

 大学生の「日本語力」が低下し、中学生レベルの国語力しかない学生が国立大で6%、四年制私立大で20%、短大では35%にのぼることが独立行政法人「メディア教育開発センター」(千葉市)の小野博教授(コミュニケーション科学)らの調査で分かった。「憂える」の意味を「喜ぶ」と思いこんでいる学生が多いなど、外国人留学生より劣る実態で、授業に支障が出るケースもあるという。同教授は「入学後の日本語のリメディアル(やり直し)教育が必要」と指摘する。

学生たちの日本語力が落ちてきている、というのは、大学・短大で教えている者なら、誰しも感じていることだろう。日本語が使えるのが当たり前ではない時代に突入してしまったようだ。

私は、今年の春に勤務校がかわったので、今の学校の学生レベルの推移はよくわからないが、前任校の短大では如実にそれを感じた。
文学の授業で、たいがいテキストの引用箇所は自分で読むのだが、たまに学生に読ませると、え、この字が読めないの?と愕然とすることがある。だから、学生から、自分たちに読ませないでくれ、という要望が出てくることになる。なぜなら、一つには自分が当てられたときに読めなくて恥ずかしいから。もう一つは、学生が読むと読めない箇所が多くて意味がとれない・先生がスラスラ読んでくれると内容がよくわかるから、というのだ。
また、文章を書かせても、驚くべき誤字が多い。

もちろんそんな学生ばかりではない。個人でホームページなどを作り、創作をして、文章力・表現力に長けている学生も相当数いるのだが、一方、生活の中でほとんど文章を読み書きすることがないことがうかがえる学生が増加し、二極化してきているのだ。

というわけで、漢検(日本漢字能力検定)を取り入れることに、以前はさほど意味を感じていなかった。というか、高等教育で漢検なんて……と正直バカにしていたのだが、「日本語力」低下の現状に、数年前、日文コースの学生に漢検受験を義務づけた。(改組して、英検やTOEIC必修の英語系コースと同額の実習費を日文コースでも徴収することになったため、何か資格試験を受験させなければならないという「大人の事情」もあったのだが)。
で、漢検の試験直前には、基礎ゼミなどの時間で漢検対策強化激月間などと称して、問題集をいっしょにやった。とにかく漢字が読み書きできないことには、授業にもさしさわる。また、就職活動をしようにも、誤字だらけの履歴書では企業に相手にされない。

そして実際、漢検対策を行うようになって、少しずつ授業の最後に書かせるコメントシートに誤字が少なくなっていった。
高等教育でそんなことやっているなんて……と思う方もおられるかもしれないが、それがいまの多くの大学・短大の実態なのだ。

さて、基礎ゼミの時間には、文検(日本語文章能力検定)の問題集などもやったのだが、受験させるまでにはいたらなかった。年2回の受験という制約のなか、漢検1回・文検1回よりは、漢検を2回受けて一度落ちた級に再チャレンジさせたかったからだが、まだ文検がさほどポピュラーではなかったこともある。
しかし、実践的・総合的な日本語力の向上を目指すならば、文検の方が適している。認知されてくれば、文検○級というのが、それなりの価値をもってくるようになるだろう。
今でも秘書検定などは、ある分野での日本語能力をみるようだが、適切な日本語運用能力の持ち主であることがもっと評価される時代になってよい。もちろん、それは検定などによってのみ計られのではないが。

そして、冒頭の記事のように、各短大・大学で「入学後の日本語のリメディアル(やり直し)教育が必要」という認識が一般的になれば(しかし、なんでリメディアルとか、横文字つかわないと表現できないのかね。ここからしてすでに日本語力が低下しているよ)、現在ひじょうに厳しい状態の日本語日本文学系の大学院生の就職口も広がっていくのではないだろうか。
げんに、「日本語表現」(音声表現・文章表現)をカリキュラムにおおはばに取り入れた大学もあると聞く。
日文大学院生たちの新たな出口として期待したいし、教員の側もそういった分野の就職先を開拓せねばと思う。

そして、忘れちゃいけない。
現代の国語表現で、もはや欠かせないのがコンピュータ。日本語入力は、ぜひ親指シフト(ニコラ)で!
日本語力の向上というならば、日本語は日本語で入力すべきだろう。(最後は我ながらとってつけたようだけど、言えるときに訴えておかねばね(^_^))

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