『鈍獣』
★『鈍獣』(ポスターはこちら)
・2004年9月3日(金)19時~ 広島アステールプラザ大ホール
・作:宮藤官九郎、演出:河原雅彦 、出演:生瀬勝久・池田成志・古田新太・西田尚美・乙葉・野波麻帆
かつての同級生のありさまを小説に書いて失踪した凸川(池田)、凸川を殺そうとする元同級生(古田・生瀬)、そして元ホストクラブ・現スナックのママとホステス(野波・乙葉)、事件の真相を知ろうとする記者(西田)の織りなすドラマ。
殺されそうなのに全く気付かず、そしていくら傷つけられても蘇るタフな凸ヤンがおかしい。全体に面白くて、最後はちょっとこわい。梶井基次郎が「瀬山の話」で書いていたような、とろうとしてもとろうとしてもくっついてくるものがある、忘れ去りたい過去の記憶を消そうとしてもどうしても蘇る、そんな感覚的な気持ち悪さがよく出ていた。
でも、「すごーくいい!忘れられないドラマ」というほどじゃなかった。
芝居は観る席によって、あるいはその日の体調によって、かなり印象が違うからそのせいだったかも。ど真ん中よりやや後ろで悪くない席だったけど、やはり舞台の間近で観た方が同化しやすいのは確か。
あと15分の休憩はさんで、ほぼ3時間というのも、この手の芝居にしてはちょっと長い気が。
それにしても、広島中のOLさんが集結したのでは、、、というくらい、20~30代の女性ばかりの客席だった。
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