時代か、体調か、はたまた・・
自転車でとばして、ちょっと足が痛い。
家からホールまで往復して、いい運動でした。
さすがに観劇のときに汗くさくては・・・と、準備万端、トイレで着替えたよ。
(女子高生か・・というツッコミはおいといて)、さて。
★北区つかこうへい劇団 『熱海殺人事件-平壌から来た女刑事-』
2004年8月21日 18:00-、広島市南区民文化センター
今日の広島が、夏公演の大楽とのこと。役者たち、最初から大いに飛ばしていました。
でも、もう一つ芝居に引き込まれていけなかったのが残念。
私は、学生で東京にいたときに、ちょうど加藤健一や風間杜夫らのつかこうへい芝居の最後期に間に合った世代。
『熱海-』は、風間・平田満・カトケン・井上加奈子(だったよな)のバージョンで観たのが最初だった。
(あとは、阿部寛のモンテカルロイリュージョンの印象も強烈。上半身脱いで椅子に昂然と腰かけたり、あるいは婉然と微笑んでいた阿部ちゃんの姿は、ちょっと忘れられない)。
観ながら、1980年ごろの紀伊国屋ホールの興奮や新宿を思い出してたんだけど、大音響や絶叫は同じでも、なぜか芝居の世界に入っていけないもどかしさがあった。時々、引き込まれる場面はあるのだけど、継続しない。
なんだろう・・。(部長刑事が脱がなかったからだけではないハズ(^_^)。たしかに、ちょっと色気は足りなかったけど)。
客の入りもあんまりよくはなかったのだけど、4~50代が多くて、とくに50代ぐらいの男性が多い、というあまり他の演劇では少ない観客構成。若いときにつかを観ていた、という感じかな。
若い役者と、客席とのギャップがあったのかも。
それとも時代かな。副題のとおり北朝鮮の問題をからめたり、神戸や長崎の少年事件をからめたりしていたんだけど、ジェンキンス氏のことなどまくしたてられてもどうしても冷めてしまった。あと、殴るシーンもあんなに入れなくてもなあ。。
大山のアイちゃん殺し自体よりも、余剰の方がメインになってきていて、それはバージョンアップとして当然ではあるんだけど、素朴な最初期の芝居の筋のパワーがちょっと恋しくもなる。
でも、単に、1列目の端から2番目という私が観た席に問題があったのかも・・。つかの芝居は、道具も少ないから舞台が見えない見切り席というわけではないのだけど、やはり首が痛くなったし、全体がよくつかめないし。(もちろん、飛び散る汗や、舞う龍拡散の粉や、散らばった菊花の匂いは強烈に感じられたけど)。市民劇場みたいに、席の異動を許してほしかったなあ。
でも、結局は、つかの芝居が、男の世界だからかもね。女は紅一点だし、性・妊娠・母性・美醜がらみでしか使われないしね。1980年代では当然に観られても、今だと違和感があったのかも。
・・と不満ばかり書いたけど、でも、つかこうへい事務所のHPに上演台本が20本近く自由にダンロードできるようにしてあって感激した。
旅で地方などに行きますと、地元の小さな劇団の私の原作公演のチラシが風に舞ってるのを見ることがあります。 私の作品は劇団員15人ぐらいの貧しい小さな劇団で、あまり装置や衣装なんかにお金を使わなくてもやれるように書いてあります。徐々に上演台本をアップしていきますので、ダウンロードしておやり下さい。 高知の劇団でしたら「熱海殺人事件」も桂浜を舞台に「桂浜殺人事件」とされるといいと思います。 営利を目的としない、2000円~3000円でやる小劇場や学生さんの小さな劇団等の方の上演料はいりません。自由におやり下さい。お知らせだけ郵送でくだされば結構です。
すごいよ。著作権をめぐって色々ある中で、この潔さ!
で、置かれたファイルがOASYS文書なところが個人的にはツボ。つかさんも親指シフターなのかな。。
でもまあ、その話は、また今度。
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