Google検索


  • NAGIの小箱 を検索
    WWW を検索

おすすめの本_

ジャンル別


  • 文学・評論

  • 女性学

  • こども


  • 三島由紀夫占い:今日はこの本を読むといいことがあるかも
フォト
無料ブログはココログ

トップページ | 2004年9月 »

2004/08/31

親指シフト(ニコラ)キーボード

昨日の台風、広島に関しては、覚悟していたほどではなかったようだ。
飛行機や船・JRはもとより、生活の足であるバスまで昼過ぎには運休し、デパートなども休業になったらしいけど、風雨がそれほどひどい、ということもなかった。もちろん、被害にあった方もおられるだろうから、私の周囲だけの話だけど。

台風到来の中、会合があり、作業の待ち時間の雑談中に、ワープロソフトのことが話題になった。今度の職場では一太郎を使っている方が多いようだ。私の赴任に際してパソコンを準備していただいたのだけど、何も言わないのに一太郎も購入してあった。Word全盛期に、もしかしたら珍しい職場なのかも。。。
私は今のところ、Wordでも一太郎でもなく、OASYSを使っている。もちろん、他から回ってくる文書がほとんどWordなので、別のワープロソフトも使わなくはないし、乗り換える気がないわけではないけど、今のところは。

ところで、今日書きたいのは、ワープロソフトではなく、キーボードの話。
プロフィールにも書いたように、私はニコラ(親指シフト)を愛用している。
最も自然に日本語を入力できるキーボードだと信じているからだ。

もう20年近く前のこと、ワープロ専用機の購入を検討するときに、古瀬幸広さんの本を読んで洗脳されてしまい、OASYS30AFという機種を購入したのが発端だった。
親指シフトを覚えるのはさほど苦労せず、「しゃべるように打てるキーボード」であることを実感した。
その後、30AFⅢ、30AP101ほか、LXシリーズやADなど、次々と親指シフトキーボードを搭載したOASYSを使い続けた。ニフティの前身のニフティーサーブにもワープロ通信で入った。(NAGIというハンドルネームは、その頃から)。遅いモデムの電話回線を通じてチャットなどをしていても、相手が親指シフトか否かわかるくらい、入力スピードが際立って違っていたと思う。

で、7年前にパソコンに移行したとき、最初、キーボードには苦労した。添付のJISキーボードでローマ字入力するとイライラした。他の人のパソコンやワープロを触る必要もあって、私はローマ字でもそこそこ(というか普通に)入力できるけど、親指シフト入力と比べると、天と地ほど快適さが違った。 なので、文書を作るのは相変わらずワープロ専用機、パソコンはいわばインターネット用、と2台並べて使っていた。
そのうち、外付けの親指シフトキーボードがあることを知り、ようやくワープロ専用機からパソコンへ完全移行。富士通の211や611などを経て、今はリュウドのRboard(残念ながらサポート終了。私は自宅用・職場用・予備と3本持っている)を使っている。
他のパソコンを使うときはやむをえずローマ字変換しているけど、自分専用のパソコンでは親指シフト(ニコラ)を使いつづけたい。文章を比較的多く書かねばならない仕事をしていて、考えながら打つときに、最も自然だと思える入力法だ。マイナーではあっても愛用せざるをえない快適さが、親指シフトキーボードにはある

それが標準でついてるからって、JISキーボードでローマ字入力によって日本語を書くのに、みんな何の疑問も持たないのかな? 何より打鍵数が多い(カナの場合の2倍近い)し、日本語の発音とタッチのリズムが違う。拗音や促音も打ちにくい。ローマ字入力でアルファベット使って外来語を日本語式に打つのにもヘンな抵抗があるし、使いにくい小指も多様する。

こういう状態って、なんというか、 大げさに言うと日本語政策上の大きな過ちを犯しているのではないだろうか。一国の言語が、その言語であるカナ自体ではなくアルファベットを介さないとキーボード入力できないなんて。
国立国語研究所あたりがキーボードについて調査し、イニシアティブをとっていってほしい。外来語(「イニシアティブ」もそうだ!)の言い換えだの、人名漢字に「屍」を入れるかどうかだの、なんだか瑣末なコトバのあれこれよりも、もっと現代社会にとって焦眉の課題を追うべきだろう。
これだけパソコンが普及して、文書も電子化して書くのが当然の時代だから、キーボードでの入力の仕方というのは、単に技術系の問題ではなく、日本語学者にとっての重要課題のはずだ。
(他の国々(アジア諸国)の入力方法はどうなっているのだろう?)

大勢は決まってしまったのかもしれない。
でも、自分の娘の世代がパソコンで文章を入力することを考えると、JISカナは4段なのでタッチタイピングができない、ローマ字は打鍵数が多いし不自然、、、となると、これからでも遅くはない。ニコラを新しいJIS規格にすべきだ
現行でローマ字変換をしている人にとっては、カナの刻印が現JISでも親指シフトでも、どちらでも同様に打てるのだから、まったく問題ない。今後、日本語入力を覚える人のために、ぜひとも国語学者に取り組んでもらいたい課題だし、一般の日本語をキーボードで入力する方々にもニコラという方法があることを知ってほしい。
親指シフト・JISカナ・ローマ字変換の三者の入力比較のアニメーションをぜひ見ていただきたい。ちょっとだけ、ご自分のキーボード入力について考えてみませんか?

2004/08/30

台風接近!子どもをどうする!?

広島にも台風が近づいてきて、大分雨風がきつくなってきた。とくに風が強い。朝はまだおだやかだったのに。

今日は、私もダンナも午前中から会議で、どうしても抜けられない日。学童保育は、朝7時の時点で警報が出ていたら、その日は休みになる。夏休みなど休み期間中の学童保育の預かり時間は9時からとただでさえ遅いのに、以前、8時50分ぐらいに警報のため預かり中止の電話連絡が来て、あわてたことがあった。あのときはどうしたんだったけなあ。。確か土曜日だったので、仕事はできないけど、そのまま自分で面倒みたんだったかな。
今回の台風は、数日前から大型で強く、広島も通過しそうというニュースがあったので、前もって実家に連絡して、預かってもらうことにした。それで正解。今朝はやはり警報が出たけど、準備しておいたので、私の方も会議に間に合った。
いつもは、徒歩→JR→バスで通勤なのだが、実家に預ける日は車。朝準備をして、実家に預け、それから勤務先に行くのはたいへんだ。けど、預かってもらえるので、実家には頭が上がらない。

ところで、オリッピック男子マラソンで油谷選手が5位入賞。中国電力の寮が自宅のすぐ近くにあるらしく、ダンナはよく油谷選手たちがランニングしているのを見かけるらしい。(なぜダンナばかり目撃して、私は見てないんだろう。目に入らないのかな?) ダンナ行きつけの床屋の主人によると「ふつうの人」とのこと。そんな感じだよね。国近選手も以前はよく一緒に走っていたそうな。以前住んでいたマンションが、ひろしま男子駅伝のコース沿いで目の前を疾走する姿を応援したので、国近選手にはなんとなく親しみを覚える。結果は残念だったけど、投げ出したくなるようなところをよく完走したと思う。それだけで、立派だよ。

2004/08/29

お疲れさま!自転車

自転車を買い換えた。
古い自転車は、17年間乗って、ハンドルが抜けそうでちょっと危ない状態になっていたし、油をさしてもギーコーギーガー音がうるさくて道行く人に振り向かれるありさまで、さすがに限界で。
駅の駐輪場でも、いちばん古い部類だったと思う。今の自転車はパステルっぽい薄い色のが多いから、赤くて後ろに黒くてボロイ子ども乗せカゴつきの古い自転車は、自転車が多いところでもすぐに置き場所がわかって便利だった。

名古屋に就職したときに買ったものだった。アパートから喜多山の駅やら買い物やらに酷使した。こっちに引っ越したときにも持ってきて、その後、娘が生れてからは、最初は前イス、1歳すぎたら後イス(クッションを一度盗られて(なんでクッションなんて盗るかね!?)、アンパンマンのに替え、それももうボロボロだった)。で、保育園や小児科の送迎に使ったよな。。
新しいのを引き取りに行ったときに自転車屋に処分を頼んで置いてきたのだけど、ちゃんと拭いてきれいにしてあげなかったのが、ちょっと悔やまれる。。ゴメン、自転車!

新しいのは、さすがに快調。娘が、もういらないと言ったので、子どもイスはつけていないけど、後ろの荷台に娘を乗っけても軽く走れる。エアハブつきなので、タイヤに空気を入れなくてもよいのが、ものぐさの私にはよい。
今日、娘と(彼女も自分の自転車に乗って)20分ぐらいかけてアストラムの駅まで行ったけど、とても楽ちんでした。
大切にしたいものです。
今度の自転車の目印は、荷台につけた荷紐! 駐輪場でも、すぐに見つかるといいのだけど。

2004/08/28

妖怪絵巻

三次に、「稲生物怪録と妖怪の世界~みよしの妖怪絵巻」を見に行った。
県立歴史民俗資料館の「開館25周年記念特別企画展」だとかで、展示にもリキが入っていた。

いやあ、面白い。不勉強で、「稲生物怪録」の存在を知らなかったのだけど、とっても有名なものなのね。
稲生平太郎が出会う妖怪たちの一場面一場面が、絵巻や本によって違っていて、とても面白い。
三島由紀夫が『小説とは何か』で絶賛していた稲垣足穂の「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」も、この妖怪話と関係していたとは・・・ 明治以降の文学(含 児童文学)でも、多くの素材を提供していて、これから検討すると面白そうだ。
鏡花・折口ほか、最近では京極夏彦なども扱っているということで、ブームなのね。

小2の子どもも連れていったけど、影絵のコーナーなどもあって、楽しめた。
展覧会の会期は明日までなので、興味のある方はぜひぜひ!

広大な敷地の風土記の丘の中にあって散策は楽しめるし、入り口近くのフランス料理屋のランチもなかなか美味しいし、(デザートに出てきた「ナスのコンポート」は同行者たちの間で賛否両論だったけど・・(^_^)。ホントにナスの甘煮なのだ。私は許せましたが・・)

話は変わって、新人物往来社から、『広島県の不思議事典』刊行!
稲生物怪録も載っていて、おすすめです。

2004/08/26

学童保育

今朝の朝日新聞に、学童保育が役に立たず、フルタイムからパートタイムに移らざるをえなかったといった内容の投書があった。5時に遠い場所にある学童保育が終わって、鍵を自分で開けて一人で待たせておくのがしのびなかった、というのである。二人目も妊娠したが、安定期に入る前に無理をしたために流産したという。

たしかに、保育園に比べて、学童保育の預かり時間は短い。広島市の場合は5時まで(冬は4時45分!)。地域によって違うみたいで、横浜の友人は6時だか7時だかと言っていた。(ただ、広島は無料で、金銭的な負担が少ない(おやつ代程度)のはよい。)
預かり時間でいえば、休み中は、9時から学童が始まる。鍵を子どもにかけさせて、出勤するのはかなり不安で、多くの親がさまざまな手段をつかい苦労している。
子どもは、保育園から小学校に入って急にしっかりするわけではないし、本当に困る。
学童保育によって培われるものはとても大きく、また関係される方の努力もとてもよくわかるけど、まだまだ改善の余地はあるだろう。

2004/08/25

家事・育児の可視化

 子育てには、どうしたって時間と労力がかかる。それを職場でどのように表現するか、あるいはしないか、悩むところだ。(話は飛ぶけど、こういうときに「悩ましい」というコトバを使うのは、個人的にはあまり好きではない)。
 以前は、子どもを育てているということを口にするのを、自分の中で規制しているところがあった。(今でも少しはあるかも)。キャリアの上で不利とまでは言わないけれども、仕事には関係ないことだと思っていたから。
 でも、考えが少し変わってきた。そうやって、仕事と生活は別、とすることが、サラリーマンと専業主婦という、外で稼ぐことと内で家事・育児することに特化されたセットを作り出し維持していくことにつながるのだ、と思うようになったから。子育てには、どうしたって時間と労力がかかる。それを目に見える形にしなくては、いつまでたっても、家事・育児は女の仕事、という性別役割分業はなくなりはしない。
 自分の中でもなんとなーく抵抗は感じつつ、なるべく子育てのことは仕事場でも言えるときには言っている。女子学生にとっては、一つのモデルになるかもしれないしね。
 でも、風向きが変わってきていることも感じる。「アットホーム・ダッド」の好評は、その表れの一つかもしれない。(ただ、あれは専業主夫の物語だったけど)。
 以前の職場では、子どもを育ててることは一部の人の前ではものすごーく口に出しにくい雰囲気だった。けれども、新しい職場では、子どもののことも時折話題になる。というか、私が「ジェンダーをやっている」人だからか、男性の同僚方が、自分は子育て・家事を分担してますよー、ということをアピールされているのかなーーー、というところが、ときどき感じられるのだ。
 実際にどの程度されているのかはさておき、(今後は実質が厳しく問われるでしょうけど(^o^))ともかく、なんだか微笑ましい。別の職場では、つい最近共働きを始めたのにもかかわらず(それまでは、専業主夫の妻に任せっぱなしであったらしい)、ずいぶん昔から共稼ぎをし、すなわち、自分が家事・育児をかなりこなしているかのように文章等でメッセージを発している男性もおられるらしい。これは、ちょっと厚かましいかな。
 でも、少なくとも「知識人」だと自負している層の、ある程度以下の年齢層(50歳代前半以下ぐらいかな?)の男性は、家事・育児を分担している方がスマートだ、あるいは、そう表現しておく方が得策だ、という風潮にはなってきているのかもしれない。仕事にのみモーレツに、という時代は、遠く去ったのか?
 ……でも、ホントにやってるのかどうか、今度はそこが問われるし、家事・育児と仕事とをどのようにこなしていくのか、というスキルを開発し、共有することが必要なのだろう。もちろん、そういう動きも出てきている。

2004/08/24

娘は、毎日楽しそうだ。
私は子どもの頃、もうちょっと自分が「難しい子」だった気がするのだけれど、彼女は誰に似たのか、明るく元気だ。

「悩みなんかないでしょ?」と聞いてみると、意外にも「ある」とのこと。
--将来、“くのいち”になれるか心配。

そう。娘の夢は“くのいち”になること。
保育園年長組の頃、「忍風戦隊ハリケンジャー」(東映TV朝日)にはまり、ハリケンブルーにあこがれてのことなのだ。
番組終了してもう1年半たつけど、そして「くのいちか、ケーキ屋さんになりたい」と七夕の短冊に書いていたこともあったけど、ケーキ屋さんがいつのまにか消え、いまだ女忍者への夢は継続中。

そして、13歳になったら、女友達のYちゃんと中国に修行の旅に出るらしい。
参観日の保護者会のあと、Yちゃんのお母さんからそう聞かされたときには吃驚した。
帰宅してから娘に聞くと、「誰から聞いたん?」と驚き、真相を知ると「あいつめー」。
「誰にも秘密ね」と言ったのはYちゃんだったらしい。

なぜ13歳? 『魔女の宅急便』あたりの影響か?
それにしても、忍者かぁ……。現在なら、諜報機関とか要人警護とかなのかなあ。
(『ハリケンジャー』の七海も、Vシネマの『アバレンジャー vs ハリケンジャー』では、なんだかそんな任務についてたし・・)
オリンピックの総集編、体操競技をえらく熱心に見てたのも、くのいちを連想させたのかも。。

そのうち夢から覚めて、現実を見ざるをえないのだろう。
でも、夢を持っている娘を、子ども時代をうらやましいと思うし、夢を持っていた自分を覚えててほしい、とも思う。
あたしの夢って、何だったんだろう・・・な親として。

2004/08/22

オオオニバス・・・

オオオニバスの葉に乗る催しがあり、小2の子どもを連れて、久しぶりに植物園へ。
体重30㎏以下、という条件なので、私は残念ながら(^^;;)ダメ。
娘も、来年は微妙なので、最後のチャンスかも、ということで、並んで待つこと40分。
乗るときに、ちょっとユラユラしたそう。

040822.bmp

それにしても、夏休み。
共働き家庭にとっては、子どもの休み中というのは、なかなかしんどい。
うちは、学童保育に入れているのだけど、預かり時間がそんなに長いわけではないし、毎日、お弁当は作らなきゃいけないし、けっこう大変。
なんとかしのいでいる、という感じ。
でも、嫌がらないで行ってくれるのは、本当にありがたい。
(嫌がらないどころか、友達に会えるし、学校のプールに入れるし、、で、行きたがって困るくらい)。
小4になって、学童保育がなくなったら、夏休み、どうしよう・・・。今から、ちょっとこわい。

2004/08/21

時代か、体調か、はたまた・・

自転車でとばして、ちょっと足が痛い。
家からホールまで往復して、いい運動でした。
さすがに観劇のときに汗くさくては・・・と、準備万端、トイレで着替えたよ。
(女子高生か・・というツッコミはおいといて)、さて。

★北区つかこうへい劇団 『熱海殺人事件-平壌から来た女刑事-
2004年8月21日 18:00-、広島市南区民文化センター

今日の広島が、夏公演の大楽とのこと。役者たち、最初から大いに飛ばしていました。
でも、もう一つ芝居に引き込まれていけなかったのが残念。
私は、学生で東京にいたときに、ちょうど加藤健一や風間杜夫らのつかこうへい芝居の最後期に間に合った世代。
『熱海-』は、風間・平田満・カトケン・井上加奈子(だったよな)のバージョンで観たのが最初だった。
(あとは、阿部寛のモンテカルロイリュージョンの印象も強烈。上半身脱いで椅子に昂然と腰かけたり、あるいは婉然と微笑んでいた阿部ちゃんの姿は、ちょっと忘れられない)。
観ながら、1980年ごろの紀伊国屋ホールの興奮や新宿を思い出してたんだけど、大音響や絶叫は同じでも、なぜか芝居の世界に入っていけないもどかしさがあった。時々、引き込まれる場面はあるのだけど、継続しない。

なんだろう・・。(部長刑事が脱がなかったからだけではないハズ(^_^)。たしかに、ちょっと色気は足りなかったけど)。
客の入りもあんまりよくはなかったのだけど、4~50代が多くて、とくに50代ぐらいの男性が多い、というあまり他の演劇では少ない観客構成。若いときにつかを観ていた、という感じかな。
若い役者と、客席とのギャップがあったのかも。

それとも時代かな。副題のとおり北朝鮮の問題をからめたり、神戸や長崎の少年事件をからめたりしていたんだけど、ジェンキンス氏のことなどまくしたてられてもどうしても冷めてしまった。あと、殴るシーンもあんなに入れなくてもなあ。。
大山のアイちゃん殺し自体よりも、余剰の方がメインになってきていて、それはバージョンアップとして当然ではあるんだけど、素朴な最初期の芝居の筋のパワーがちょっと恋しくもなる。

でも、単に、1列目の端から2番目という私が観た席に問題があったのかも・・。つかの芝居は、道具も少ないから舞台が見えない見切り席というわけではないのだけど、やはり首が痛くなったし、全体がよくつかめないし。(もちろん、飛び散る汗や、舞う龍拡散の粉や、散らばった菊花の匂いは強烈に感じられたけど)。市民劇場みたいに、席の異動を許してほしかったなあ。

でも、結局は、つかの芝居が、男の世界だからかもね。女は紅一点だし、性・妊娠・母性・美醜がらみでしか使われないしね。1980年代では当然に観られても、今だと違和感があったのかも。

・・と不満ばかり書いたけど、でも、つかこうへい事務所のHPに上演台本が20本近く自由にダンロードできるようにしてあって感激した。

旅で地方などに行きますと、地元の小さな劇団の私の原作公演のチラシが風に舞ってるのを見ることがあります。 私の作品は劇団員15人ぐらいの貧しい小さな劇団で、あまり装置や衣装なんかにお金を使わなくてもやれるように書いてあります。徐々に上演台本をアップしていきますので、ダウンロードしておやり下さい。 高知の劇団でしたら「熱海殺人事件」も桂浜を舞台に「桂浜殺人事件」とされるといいと思います。 営利を目的としない、2000円~3000円でやる小劇場や学生さんの小さな劇団等の方の上演料はいりません。自由におやり下さい。お知らせだけ郵送でくだされば結構です。

すごいよ。著作権をめぐって色々ある中で、この潔さ!
で、置かれたファイルがOASYS文書なところが個人的にはツボ。つかさんも親指シフターなのかな。。
でもまあ、その話は、また今度。

2004/08/20

『モナリザ・スマイル』観ました

ブログは初めてです。
とりあえずはとりとめなく、日々の思いを記録できたらなあと思っています。
どうぞ、ごゆるりと。。

---

モナリザ・スマイル』(マイク・ニューウェル監督、ジュリア・ロバーツ主演)を観る。(以下、ネタバレってわけじゃないけど、内容にも触れているので、観る前にあまり知りたくない、という方は読まない方がよいかも・・・)。

1953年、アメリカ東部の名門女子大に赴任してきた美術史の女性教員と学生たちの物語。まさにジェンダーを考えさせられる教科書のような映画。といって、もちろん固いわけじゃない。でも、いま現在にいたる歴史をつくづく思わされる。
ジュリア・ロバーツ演ずる女性教師が緊張しながら赴いた最初の授業。そこでの学生たちの強烈なこと! あんな学生相手に授業するのは、怖いだろうなあ。真剣勝負だよ。(でも、担当授業1コマなんだろうか? 現実的疑問・・)
そうした「頭のよい」女子学生たちが、人生の目標はエリートと結婚することだと信じて疑わない。
授業も、いわゆる学問と、夫の上司夫妻をディナー・パーティに招いたときの妻のふるまい方の講習とが、当然のように同居しているのだ。
卒業までに学生たちの半数が結婚し、(結婚前後は授業を休んでも公認扱いなのが慣習)、残りの大半もボーイフレンドからのプロポーズを待ち望み、卒業後数ヶ月で結婚!

ヒラリー・クリントンの自伝にヒントを得て製作された、ということだけど、時代の転換期の女子大って日本でも同じだよね。明治期に平塚明ことらいてうや、長沼(高村)智恵子があきたらず思っていた女子大の良妻賢母主義教育。戦後も、私が大学在学中はさすがに少なくなってたけど、在学中、あるいは卒業後すぐに結婚、家庭に入る、ってのはアリだったよな。別にそれでもいいんだけど、他に選択肢がないかのごとくというのがね。

そんな構造も気になるけど、この映画の面白さは、教師と学生一人一人が粒だって描けていること。
保守的な体制の中に新しさを持ち込もうとする女性教師キャサリンの恋愛。ルームシェアしている女性教師二人。そして、女は夫を立てながらコントロールすべきだという母に育てられ、在学中に結婚した優等生のベティは、プライドの高さと反面の他者を傷つけざるを得ない弱さを見せる。誰よりもキャサリンに憧れていたジョーンは、最終的には自分の考えでイェール大学法学部への進学をやめて結婚生活に入る。奔放なジゼルの聡明さ・やさしさと、臆病だったコニーの決断もいい。
歴史的に過去の女子大を舞台に、一人一人の教師・学生の生き方を描くという点では、唐突だけど、永井愛の戯曲『見よ、飛行機の高く飛べるを』(秋に井川遥主演で再演するらしい)を思い起こしてしまった。

あと、職を辞しヨーロッパに向かうために車でキャンパスを去るキャサリンを自転車で追いかける女子学生たち、、というラストシーンは、なんだか『シェーン』みたく(古いなあ)とてもよかった。一方で、保守的な女子大に新風を入れた女性教師が、結局は去っていくというんじゃ『坊つちやん』じゃないけどカッコよく見えて実は現実社会への敗北じゃない?などと思っていた。けど、帰宅してパンフレットを見てると、松浦弘明(美術史)の「幸せになるための第一歩」というコラムに、なるほどね、と思わされた。松浦は、あのラストは職場放棄ではなくて、自分にとって一番大切でありながら欠けていたこと、つまりシスティナ礼拝堂等の美術を写真などの複写ではなく現物で見ることの重要性に気付いたからなのだ、と解いている。最初の面接のときに長老たちに聞かれたことが、ここで生きてくるわけね。

ほかにも、ウェルズリー大学の講堂を初めとしたキャンパスの四季の美しさや、寮生活など、キリスト教系の女子大出身者としては、なんだか懐かしかった。脚本も演出も演技も映像も、よくできていた映画でした。(特製ビスコッティをもらったから言ってるわけではないのだ(^_^))。

・・・ということで、本日はここまで。
最初のブログで張り切ったわけじゃないけど、書いてるうちに思いがけず長文になっちまった。
次はこんなに書けないし、たぶん日常雑記になるでせう。

トップページ | 2004年9月 »

twitter

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

DVD

  • 春の雪
    :
    春の雪
  • 憂国
    :
    憂國
  • 炎上
    :
    炎上
  • 午後の曳航
    :
    午後の曳航
  • ラビリンス 魔王の迷宮
    :
    ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション
  • きみはペット
    :
    きみはペット DVD-BOX
  • 野田版 研辰の討たれ
    :
    歌舞伎名作撰 野田版 研辰の討たれ
  • 阿修羅城の瞳 舞台版(2003)
    :
    阿修羅城の瞳 映画版(2005) & 舞台版(2003) ツインパック

CD

  • 曽根麻矢子 -

    曽根麻矢子: バッハ:ゴルトベルク変奏曲
    最近のお気に入りは、曽根麻矢子さん。「イギリス組曲」や「イタリア協奏曲」も素敵ですが、やはりこの1枚がおすすめ。丁寧な演奏と美しい音質にとても好感がもてます。

  • ヨーヨー・マ -

    ヨーヨー・マ: ヨーヨー・マ ベスト・コレクション
    「リベルタンゴ」やバッハの無伴奏も入っているので、ヨーヨー・マで一枚だけ、となると、やっぱりこれかな。。それぞれのアルバムで聴きたいところですけどね。

  • Yo-Yo Ma with The Amsterdam Baroque Orchestra & Ton Koopman -

    Yo-Yo Ma with The Amsterdam Baroque Orchestra & Ton Koopman: Vivaldi's Cello
    知性と穏やかさの感じられるヨーヨー・マの演奏。これは、よく聴くアルバム・ベスト3の一つです。

  • 春風亭小朝 -

    春風亭小朝: 小朝の夢高座Op.1「牡丹燈籠 ― 御札はがし」
    うまい! 何でこんなにうまいんだろう。落語家につける形容詞じゃないけど、スキのないうまさを堪能できる。もっとCDを出してくれることを切望。

  • のだめオーケストラLIVE!
    のだめオーケストラ・東京都交響楽:

    「のだめオーケストラ」LIVE!

    娘がピアノの練習を嫌がらずやるようになった、ありがたーいCD。2-2の2小節で間違えるバージョンがことのほかお気に入りの様子。クラッシックの入門編として。
  • Best of Bowie(US)
    David Bowie:

    Best of Bowie (Bonus CD)

    とりあえずデヴィッド・ボウイを聴きたい方へ。変遷を手際よくたどるのに好適!
  • Labyrinth
    Original Soundtrack:David Bowie:

    Labyrinth: From The Original Soundtrack Of The Jim Henson Film

    映画「ラビリンス」のサウンドトラック版。音楽的にもなかなかよい。バブバブ言っているのがボウイだと想像すると微笑ましい。
  • バッハ:ブランデンブルグ交響曲5番
    トレバー・ピノック/イングリッシュ・コンサート:

    Bach: Brandenburg Concertos Nos. 4-6; Triple Concerto BWV 1044

    硬質なカシャカシャとした音が、バロックにとても合っていて、気分が落ち着きまする。
  • Karajan Spectacular
    カラヤン:

    Karajan Spectacular

    そうは言っても、「ワルキューレの騎行」は、クナよりもカラヤンをとりたい。
  • ワーグナー:名演集
    クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル:

    ワーグナー:名演集

    「すばらしい」の一言。夾雑物が何もなく、ワーグナーの音自体が見事に立ち上がってくる。